ニッケイ新聞 2013年6月15日
ロライマ州の農民が14日、州都のボア・ヴィスタとアマゾナス州、ヴェネズエラを結ぶ国道174号線を封鎖し、同州を孤立化させたと同日付フォーリャ紙サイトが報じた。
国道を封鎖したのは同州の農業生産者運動参加者で、先住民保護区制定に不満を覚えている米作りや牧畜家、大豆生産者らが、国道にタイヤなどを集めて火をつけた。
農民達は、先住民保護区制定が土地を巡る争いを生んだとし、保護区制定作業の停止と連邦議会に保護区制定のための権限を与える憲法改正案の承認を訴えている。
先住民保護区制定や制定予定地内に住む農民の立ち退き問題は年々深刻さを増しており、南麻州で起きた先住民による農園占拠と立ち退き作業中の先住民の死亡事件は記憶に新しい。政府との会談を求めた先住民がブラジリアにある国立インジオ保護財団の建物に無断侵入といった事件も起きる中、連邦政府の対応が注目されている。