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東西南北

ニッケイ新聞 2013年6月20日

 15日に行われたブラジル対日本の試合の後、フェイスブックなどで、サッカーは3対0でブラジルの勝ちだけど、教育、保健行政、インフラ等々は10対0で日本の勝ちと書かれた表が次々にシェアされている。ソーシャルメディアの果たす役割の大きさは、アラブの春やブラジルで続く一連のデモでも実証済みだが、この対比に込められた意味はブラジル政府に届くか?
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 当地で車の運転免許を取得できるのは18歳になってからだが、19日付G1サイトによれば、IBGE(地理統計院)と保健省による調査で、13〜15歳の27%が車を運転したことがあると答え、その割合は北部(34・7%)が最も高かった。同じ年層で性行為を経験したことがあったのは28・7%、飲酒経験ありは66・6%、薬物を使用したことがあるが7・7%だった。
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 全伯的に25万人規模で繰り広げられた17日のデモは、35万人を集めたコーロル元大統領の罷免を求めるデモに次ぐ規模だったが、19日付フォーリャ紙によれば、1954年にヴァルガス元大統領が死去したときは、リオから彼の生まれ故郷の南大河州サンボルジャまでの間を100万人が埋め尽くし、84年大統領直接選挙キャンペーン「ジレッタス・ジャー」にはリオで110万人、サンパウロ市で150万人が集まった。今のデモもこの勢いに追いつき追い越す?