ニッケイ新聞 2013年6月25日
ダッタ・フォーリャの調査によると、サンパウロ市パウリスタ大通りでのデモ参加者の間では次期大統領にジョアキン・バルボーザ最高裁長官を支持すると回答した人が最も多かった。22日付フォーリャ紙が報じた。
調査は20日、バス料金値下げを祝うために同大通りに集まった551人を対象に行なわれ、30%がバルボーザ氏、22%がマリーナ・シルヴァ氏に投票すると回答。27%は白紙/候補者はいないと答え、ジウマ大統領と答えた人は10%だった。
6月6、7日に国民全体を対象に同様の質問をした時は、49%がジウマ支持で、以下、マリーナ、アエシオ・ネーヴェス、バルボーザ各氏と続き、サンパウロ市民対象の調査でもジウマ氏支持が40%で最も多かったことをふまえると、パウリスタ大通りのデモ隊はその傾向を異にしている。
87%が民主主義を支持しており、63%が21〜35歳、78%が大学卒業者だった。支持政党なしが72%、PTとPSDB支持者は各6%だった。17日にラルゴ・ダ・バタタで集まったデモ参加者で支持政党なしは84%だった。
デモ参加の理由を「汚職反対」と答えた人は半数で、「料金値上げ反対」と答えた32%を上回った。MPL(無料乗車運動)が火付け役となった一連のデモだが、公共交通機関は無料であるべきと答えた人は25%にとどまり、2レアルが妥当と答えた人が半数近くを占めたことから、パウリスタ大通りでのデモの様相が変化していることが数字で裏づけされたことになる。
パウリスタ大通りのデモ参加者のうちメトロ利用者は79%、バス利用者は64%で、デモが起きている国内全市での平均では、バス利用者は73%となっている。