ニッケイ新聞 2013年6月28日
日本を代表するサックス奏者の渡辺貞夫氏が、ブラジル色溢れる新アルバム『オウトラ・ヴェス〜ふたたび〜』(ビクターエンタテインメント、50分)をリリースした。
昨年末にサンパウロ市でレコーディングした「Outra vez」「Bom Dia 80」「Simpatico」など、「ブラジルへのサウダーデを込めた10曲」を収録。ブラジルでのレコーディングは25年ぶりとなった。当地の歌手ファビアナ・コッツァや、ギタリストのスワミJr、ドラマーのセルソ・ヂ・アルメイダらが参加している。長く日本にブラジル音楽を紹介、今年傘寿を迎えたナベサダの集大成だ。
1933年、栃木県生まれ。数多くのバンドセッションを経て、62年に米国ボストンのバークリー音楽院に留学。アメリカジャズやアフリカ音楽、ボサノヴァを取り入れるなど、創作性溢れる音楽で日本ジャズ界をリードしてきた。写真家としても活躍、6冊の写真集を出版している。