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江差追分・道南口説節、熱気のなかで=ブラジル代表に佐藤吉次さん

ニッケイ新聞 2013年6月29日

 江差追分会ブラジル支部が16日、宮城県人会館で「第24回江差追分ブラジル大会」と「第13回道南口説節コンクール」を開催した。約90人が出場し、望郷の念を胸に民謡を熱唱した。
 日本文化の普及伝承を目指し、毎年大会を開いている。レジストロ大和会からは多数の少年少女が出場、小路流民謡尺八道ブラジル支部や海藤三味線教室も友情出演し、大会を盛り上げた。
 江差追分大会で優勝を勝ち取ったのは、クリチーバ在住の佐藤吉次さん(71、秋田)。ブラジル代表として3年前、東京両両国技館であった「民謡民舞全国大会」に出場した実力者だ。今回は、9月に北海道の江差追分で行われる「第51回江差追分全国大会」に出場する。
 佐藤さんは本紙の取材に対し「10年前、デカセギに行った時に民謡を習い始めた。江差追分は本格的に唄い始めて4年で、まだまだ未熟。9月まで猛特訓して、情緒をうまく表現できるようになりたい」と意気込みを語った。
 道南口説節大会では、タウバテ市在住の海藤紀世さん(28)がグランドチャンピオンに輝いた。
 石川諭支部長は「和気藹々と熱気に包まれた一日だった」と笑顔で振り返った。
 入賞結果は次の通り(敬称略、順位順に)。
◎江差追分ブラジル大会【高年の部】林節子、瀧ヶ平功、中田行子【青壮年の部】草野健壽、中西智子、山口勉【優勝者の部—支部代表決定戦】佐藤吉次、薮田満智子、篠原俊巳【子どもの部】橋口かおり、長田ナンシー、山田充(全員優秀賞)
◎道南口説節コンクール【寿年の部】榊原真治、朝賀玲子、田中千映子【一般の部】山崎也寸志、草野健壽、中西智子【高年の部】篠原俊巳、福留姜子、吉田保子【グランドチャンピオン】海藤紀世。