ニッケイ新聞 2013年5月14日
ボン・レチーロ、ブラスなどに衣服製造業者などが密集するサンパウロ市で、縫製過程で出る端布などを再生する工場の開設が決まったと13日付エスタード紙が報じた。
縫製工場などが密集するブラス区では、端布入りのゴミ袋が歩道に不法投棄され、歩行者の邪魔になる上、雨が降った時は重たくなった袋が排水溝の口をふさいで路面の冠水も招くのが常だ。
事態を重く見たサンパウロ市市役所は、サンパウロ州繊維産業組合と協議し、市が土地、組合側が建設費を提供する形で、端布を再生利用するための工場をルス駅と早暁市(フェイラ・ダ・マドルガーダ)の会場との間に建設する事で合意。建設工事は今年中にも始まる見込みだ。
大サンパウロ市圏で出る布ゴミは1日30トンに及ぶ一方、ブラジルは端布輸入で世界4位。12年には9100トンを輸入、1020万ドルを払っている。