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サンパウロ市=あすよりヴィラーダ開催=注目はダニエラ・メルクリ=急逝したショロン追悼も

ニッケイ新聞 2013年5月17日

 あす18日夕方から19日夕方まで、サンパウロ市を代表する24時間の文化祭、「ヴィラーダ・クウトゥラル」が市内各地で開催される。今年の見どころを見てみよう。
 今年で9回目を迎えるヴィラーダ・クウトゥラルは、前文化相のジュッカ・フェレイラ氏をサンパウロ市文化局長に迎えて行われる最初のもので、今年度は、前年より25%増となる1千万レアル規模の予算が組まれている。またその演目も、目玉の音楽に限らず、コメディや映画、ダンス、食の市はじめ、子供向けショウの「ヴィラジーニャ」まで多岐にわたっている。
 今年最も注目されるのは、18日18時に中央部ジュリオ・プレステス広場の幕開けを飾るアシェー歌手のダニエラ・メルクリだ。ブラジルで同性愛が話題になっていた今年の4月、新しい女性の恋人を発表して同性愛者に転じたことを告白し、新聞やテレビの話題をさらったダニエラは、今回のステージで60年代のボサノバ全盛期にエリス・レジーナのバックをつとめたアミウトン・ゴドイとの共演を行う。
 また同ステージはこの後も目玉が目白押しだ。18日21時からはMPBの大御所女性歌手ガル・コスタが登場する。
 さらに19日になると、黒人音楽ファン注目の人気者が目白押しだ。午前3時には米国から、現在のブラジルでの若者人気音楽「ファンキ」の語源となった「ファンク」創始者ジョージ・クリントンが登場する。6時からは「パラーのビヨンセ」の異名をとる人気女性歌手ガビ・アマラントスが、ブラジル黒人女性歌手の先駆者エルザ・ソラレスと共演する。また、若者に人気のラップ歌手クリオロが12時、ブラジルのヒップホップの最大グループ、ラショナイスMCsが15時からの出演となる。
 また、中央部サンジョアンに設けられるロック専門のステージでは、今年の3月にコカインの過剰摂取で急逝した人気ロックバンド、チャーリー・ブラウン・ジュニアのヴォリスト、ショロンの追悼コンサートも行なわれる。チャーリー・ブラウン・ジュニアがショロンの後任を迎えて再始動させたバンド、ア・バンカの演奏は午前2時からはじまる。
 今年はショロンの他にもサンバ作曲家のパウロ・ヴァンゾリーニ、脚本家のカルロス・レイシェンバック、MPB歌手のマルク・リーバスの追悼行事も行われる。
 フェルナンド・ハダジサンパウロ市市長は同イベントをサンパウロ市のみならず国を代表するイベントにしたいと考えており、多くの観光客を見込めるものにしていく意向だという。
 イベントに関する詳細確認は、公式サイトhttp://viradacultural.prefeitura.sp.gov.brで。