ニッケイ新聞 2013年5月23日
米国が20日、ジウマ大統領の訪米日程と、トマス・シャノン在伯大使が交代する事を発表と21日付伯字紙が報じた。
ジウマ大統領の訪米日程は、パトリオッタ外相とケリー国務長官の会談後、10月23日と発表された。ケリー長官は、「ブラジルとの関係は非常に重要」で「その意義はますます高まっている」と語った後、「ハイチでの平和維持活動やシリア問題など、市民戦争状態で世界規模の対応が迫られる場面でのブラジルの役割」を高く評価した。来週はジョー・バイデン米国副大統領が来伯する。
パトリオッタ外相は、会談ではエネルギー問題や食糧管理、教育や科学技術面の交流、気候や環境、治安などについて話し合った事と、シリア問題の平和的解決に関してはジュネーブでの会議に期待する旨を発表した。
一方、在ブラジリアのシャノン大使は「近いうちに後任者の承認を求める」と連絡してきた。同大使はオバマ大統領やヒラリー・クリントン前国務長官の来伯、ブラジル人のビザ取得簡略化、ポルト・アレグレとベロ・オリゾンテの領事館開設などに尽力。教育やW杯、リオ五輪の治安問題での関係深化も同大使の功績だ。外務省は交代はジウマ大統領訪米前と見ている。