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カリウムがAVCを防ぐ=塩分を減らし野菜や果物を

ニッケイ新聞 2013年4月6日

 毎日の食事でカリウムを積極的に摂る人は、ブラジルの主要死因で身体マヒなどの後遺症も残り易い脳血管障害(AVC)の発生率が低いと5日付フォーリャ紙が報じた。
 世界保健機構(WHO)中心に、約13万人を対象に行った調査によると、カリウムを積極的に摂るグループは、余り摂らないグループよりAVCを起こす危険度が24%低かったという。
 カリウムは、バナナやジャガイモ、マモン、アルファセといった果物や野菜に多く含まれ、体内に入った食塩(塩化ナトリウム)を体外に排出させる。この作用が、塩分の摂り過ぎによる血管硬化や高血圧、AVCの発生を防ぐ事につながる。
 ブラジル人の1日の食塩摂取量は、WHOの適正基準の1日5グラム(ナトリウムなら2グラム)に対し、2倍以上の12グラム。血圧が高い人は、1日3グラム程度に減らす事が望ましいと言う。塩分摂取を減らすには、加工食品を減らして味付けも薄めにするなどの工夫が有効だ。
 一方、ブラジル人のカリウム摂取量は平均2・7グラムで、高血圧などを防ぐとされる3・5〜4・7グラムの60〜75%だ。腎臓病の人は調整が必要だが、野菜や果物は積極的に摂りたいもの。

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