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ニッケイ新聞 2013年4月13日

 ロンドン五輪メダリストの上野順恵さん。ブラジル日本移民史料館を見学し、「ぼろぼろの柔道着に真っ先に目が行った。とても感動した」と話す。ミュンヘン五輪の銅メダリスト、石井千秋さん(71、栃木)の道場も2度訪問。石井さんは「あれだけの成績を収めた選手はそういない。たいした選手。人柄も良く気持ちのいい子」と賞賛、「私の所も3人娘が柔道家。自分と境遇と似ていると言って喜んでいた」とか。
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 「2010年アジア大会の決勝では、北朝鮮の選手に5、6発殴られた」とのエピソードを披露。しかし「絶対勝ってやる」と負傷しながらも勝ち進み、見事優勝。青く腫れ上がった目でメダルを手に笑う彼女の姿がスクリーンに映し出されたことも当時話題となったようだ。
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 亜国とブラジルを訪問した若林健太大臣政務官だが、外務省の広報資料には「サンパウロでは日系人とのネットワーク構築の方策について日系団体代表者と意見交換を行う」とあった。が、歓迎会以外で個別に日系団体代表と会談する時間はもたれなかった。歓迎会で、文協の木多会長は「インテルカンビオを強化していきたいという話をした」と言い、県連の園田会長は「話をしなかった」、援協の菊地会長も「特に何か要請したわけではない」。これで具体的な「方策」に話を持っていけたら奇跡だ。