ニッケイ新聞 2013年4月16日
15日より、サンパウロ市でビレッテ・ウニコ定期券の先行予約が開始された。15日付伯字紙が報じている。
ハダジサンパウロ市市長が市長選の際に公約として掲げていたビレッテ・ウニコ定期券は11月から導入される見込みだが、その使用の際に必要な個人情報の登録が15日の午前0時からはじまった。
登録は、SPトランスは開設した専用のサイト(bilheteunico.sptrans.com.br)で受け付けている。希望者は、氏名、個人所得税申告番号(CPF)、身分証明書(RG)、住所などを打ち込み、縦4センチ、横3センチ(最大30キロバイトまで)の写真をJPEG形式で送信する。
使用者の写真が組み込まれた定期券は、10月に使用者の手元に渡ることになっている。だが、使用者の住所には配達されず、SPトランスの窓口に取りに行く必要がある。定期券引き取りの日付や場所は事前に連絡して決める事になる。郵送についても検討中だ。
このビレッテ・ウニコ定期券の有効期限は31日で、現時点で発表されている月額使用料は140レアルだ。この金額は46回分のバス搭乗料金に相当するが、実際には何回乗っても金額は同じで、6月にバスとサンパウロ市地下鉄が値上げ(日時、今後の価格は未定)した後に金額が調整される。SPトランスによると地下鉄とCPTMも定期券の導入を検討中とのことだが、現在1・65レアルで行われているバスと地下鉄やCPTMとの乗り継ぎ価格など、不確定な部分も少なくない。
従来通りのビレッテ・ウニコは定期券導入後も使用可能で、バスならば、最初に払った運賃で3時間以内に4回までのバス搭乗が可能だ。
SPトランスによると、バス用の定期券は受付開始から10時間後の15日午前10時現在で1434人の登録があったという。