ニッケイ新聞 2013年4月18日
今年で55周年を迎える滋賀県人会(山田康夫会長)の記念事業として、同県長浜市在住の琴奏者、内藤方干(まさこ)さん率いる「ドレミ・ポップコーンクラブ」が5、6月にかけて来伯し、サンパウロ公演とワークショップを行う。
五線譜(ドレミの音階)で、初心者でも簡単に弾ける琴「ドレミ・ポップコーン」の愛好家グループで、国内外で教室や演奏活動を行う。古典邦楽に限らず、さまざまなジャンルの音楽を演奏している。
ワークショップが5月25日午後2時から、サンパウロ市の三重県人会館(予定)で行われるにあたり、参加者を募集している。また26日午後2時から、愛知県人会館で一般向けの演奏会を行い、サントス厚生ホーム(27日)、イペランジャホーム(28日)、サンパウロの日本人学校(29日)も訪れる。
演奏会には、内藤さんのほか移民百周年記念事業の演奏会でもボサノバを演奏した、いずれも日本在住のブラジル人ミュージシャン、ロブソン・コヘアド・アマラルさん、ドラム奏者のアレシャンドレ・オザキさんも出演する。
内藤さんは「日本の琴とブラジル音楽のリズムが心地よく調和し、新しくて、それでいて懐かしいような音を聞いてもらえると思う」と呼びかけ、同県の長浜市、彦根市にはブラジル人が多いことから「日本の音とブラジルの音が調和することで、音は言葉を越えて広がり、ブラジルと日本を繋げることができるはず」と思いを語った。
ワークショップ開催にあたっては、朝日新聞文化財団の助成金が出ている。内藤さんらは6月17日まで滞在予定で、希望者の状況に応じて、ワークショップ開催日を調整するという。詳細、問い合わせは滋賀県人会の山田会長(11・98203・7603)まで。