ニッケイ新聞 2013年4月30日
世界貿易機構(WTO)事務局長選挙で、08年からブラジル常駐代表を務めるロベルト・アゼヴェド大使(55)が最終選考に進んだと4月29日G1サイトなどが報じた。
WTO加盟国159カ国が参加して2〜9日に行われた1次選考で上位5候補の1人に入った事は、12日にジュネーブのWTO本部で発表されていた。2次選考はアゼヴェド大使と韓国の朴泰鎬(パク・テホ)氏、インドネシアのマリ・パンゲストゥ氏、ニュージーランドのティム・グローサー氏、メキシコのエルミニオ・ブランコ氏で争われ、アゼヴェド氏とメキシコのブランコ氏が最終選考に残った。
アゼヴェド氏はジュネーブ在住で、経済通商畑で20年以上の経験を持つ経済通だ。選挙ではWTO加盟国中49カ国を回って協力を要請、ブラジル人候補としては初の最終選考進出を果たした。
最終選考の日付は未定だが、次期事務局長は5月中に決まり、9月に就任となる予定だ。