ニッケイ新聞 2013年3月1日
【既報関連】WBCブラジル代表は27日、福岡ソフトバンクホークスとの強化試合を福岡ヤフードームで行った。0対2で負けたものの、日系選手が多数出場した投手陣は、日本のプロ打線を4安打に抑える好投を見せるなど仕上がりの順調さをアピールした。一方で打線は3安打11三振と精彩を欠いた。
ブラジル先発は仲尾次オスカルで2回を無失点に抑える上々の立ち上がりを見せ、後続の朝倉ガブリエル、ラファエル・モレノもそれに続いた。
日本のスポーツ情報サイト・スポニチアネックスによれば、試合が動いたのは5回。米・ホワイトソックス所属で、前日に訪日したエースのアンドレ・リエンゾが2アウト後連打を受け1点を失った。打撃はソフトバンクの投手を攻略出来ず、3安打散発のみで零封された。
最終回は最年少16歳の日系選手ミサキ・ダニエルが登板。味方選手の連続エラーで失点を許したものの、自責点0の堂々のピッチングで約8千人の観衆を沸かした。
チームの課題だった捕手はディエゴ・フランサが十分使える見込みがたち、内外野の守備陣も奮闘を見せた。先発投手のでき次第では3月2日に控える日本戦でも好試合が期待される。先発はヤクルトのラファエル・フェルナンデスが予想される。(WBC特派通信員 辻修平)