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県との絆と、チムグクル託し=41市町村がのぼり旗贈る

ニッケイ新聞 2013年3月5日

 【沖縄タイムス】沖縄県市長会(会長・翁長雄志那覇市長)と県町村会(会長・城間俊安南風原町長)は4日、ブラジル沖縄県人会(田場ジョルジ会長)へ県内41市町村ののぼり旗を贈った。県系人のブラジル移住開始から100年余、4〜5世が県人会活動の中心になる中、出身地への思いを新たに絆を強めてほしいと願いを込めた。
 旗は幅60センチ高さ180センチ。黄色地に青色で漢字の市町村名と市町村章、白色でローマ字の市町村名を明記し、各3枚、計123枚を用意した。
 那覇市旭町の自治会館で開かれた贈呈式で、城間会長が県系3世で琉球國祭り太鼓ブラジル支部の大城明広さん(29)へ手渡した。
 城間会長は「県人会活動を盛り上げ、先人へ感謝する意味でも沖縄とブラジルの交流を継続しなければ」と強調。同太鼓の結成30周年で来県中の大城さんは「旗だけではなく、沖縄の人のチムグクル(思いやりの心)をブラジルへ届けたい」と喜んだ。
 ブラジルとの交流を進める沖縄ブラジルネットワーク・アミーゴ会が県人会の要望を伝え実現した。与那城昭広会長は「ブラジルで開かれるウチナー祭りや日本祭りなどで掲げてほしい。旗は若い世代のアイデンティティーのシンボルになる」と期待した。