ニッケイ新聞 2013年3月16日
25日から1週間、サンパウロ州イトゥー市が主催して市内サッカー場で『第2回イトゥー市日ブラジル際サッカートーナメント2013』(少年大会)を行う。在聖日本国総領事館が後援。日伯交流を目的として昨年実施された第1回には、日本から5チームが訪れた。今年は9チーム(中学生約150人)が出場し、当地のチームと、腕ならぬ〃足〃を磨きあう。
「ここ1〜2年、春の強化合宿という形でイトゥー市近郊に来るチームが増えてきた」と、同大会の企画運営を担当する株式会社「フッチボーラ」(09年設立、本社東京)の土井エジソン社長(50、二世)は大会開催に至った経緯を語る。同社設立前は鹿島アントラーズに所属し、チーム管理や元日本代表監督ジーコら有名選手の来日時の通訳等を担当していた。
00年頃からコーディネーターとして、同市と日本間のサッカー交流を盛り立ててきた。「ブラジルに来るチームをまとめて大会をやりたい」と同市長に昨年掛け合ったところ、日本企業の同地進出が増えてきたこともあり、快い承諾の返事が返ってきた。当地のスポーツセンター「Pe de Moleque」とパートナーシップを組み、準備を進めている。
「試合を通じていかに両国が交流できるかが大事」と当地からも同数の9チームを出場させ、必ず両国のチームが対戦するよう変則的な大会方式を採用した。
大会参加者らは22日〜4月3日まで滞伯し、大会出場のほか、ブラジル人コーチの指導による基礎技術や紅白戦、サンパウロ州選手権の試合観戦、プロチーム練習見学、市内観光などを行う。
土井さんは「今はまだ2国間の交流だが、ある程度定着すれば、他国からもチームを呼びたい。イトゥー市の学校と交流したり、当地在住日本人でチームを結成したり、スポンサーが増えれば東日本大震災の被災地の子どもを招聘したい」など、様々なアイデアの実現に向けて意気込んだ。大会プログラム、開催地等は近日中にサイト(www.pedemolequeitu.com.br)に掲載される。