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14年大統領選=ジウマが再選へ圧倒的支持=歴代大統領を上回る強さ=追うマリーナは党承認カギ=カンポス絡みPSDB内乱

ニッケイ新聞 2013年3月26日

 ダッタフォーリャ、世論調査統計機関(Ibope)が行った14年大統領選の支持率調査の結果が23日付伯字紙で発表され、共に現職のジウマ大統領(労働者党・PT)が再選有力との結果が出た。また、同氏を追う候補間でそれぞれの駆け引きが展開されている。23〜25日付伯字紙が報じている。

 ダッタフォーリャが20〜21日に行った調査では、ジウマ氏が前回12月の調査より4%ポイント支持率を上昇させ、58%で1位を独走。2位は10年大統領選3位のマリーナ・シウヴァ氏(持続ネットワーク)で16%、以下、アエシオ・ネーヴェス氏(民主社会党・PSDB)10%、エドゥアルド・カンポス氏(ブラジル社会党・PSB)が6%で続いた。
 PT候補をルーラ前大統領にした場合は58%の支持で、順位に変動はなかった。さらに、メンサロン事件公判での手腕が国民に支持されたジョアキン・バルボーザ連邦最高裁長官を候補に加えた場合、カンポス氏を抜き4位となった。
 地域別の結果も基本的に同じだが、北東伯ではペルナンブーコ州知事のカンポス氏が11%の支持を得、アエシオ氏を抜いて3位にたった。
 また、回答者に投票したい候補を指名させた場合、ジウマ氏が35%で1位、ルーラ氏が8%で2位、10年大統領選2位だったPSDBのジョゼ・セーラ氏は3%で、2%だった同党本命のアエシオ氏をかわして3位となった。
 一方、Ibopeが14〜18日に行った調査ではジウマ氏が53%で1位、セーラ氏が12%で2位、以下マリーナ氏(8%)、アエシオ氏(7%)、バルボーザ氏(3%)、カンポス氏(2%)と続いた。
 回答者の自発指名ではジウマ氏が35%で1位。1989年以降、大統領選1年半前の時点の調査で35%に達した前例はないという。2位は12%のルーラ氏で、以下セーラ氏(4%)、アエシオ氏(3%)、マリーナ氏(2%)、カンポス氏とバルボーザ氏(1%)となった。
 有権者への知名度は、ジウマ氏が90%以上、セーラ氏やマリーナ氏が80%以上であるのに対し、アエシオ氏とカンポス氏は61%、46%でまだ低い。逆に、この両候補にはまだのびしろがあるといえる。
 両調査でジウマ氏に次ぐ支持率だったマリーナ氏は、2月に発足宣言した「持続ネットワーク」の支持署名が立候補に必要な数に達していない。
 また、PSDBでは、党首選で大統領候補を決定付けたいアエシオ氏が苦戦している。ミナス・ジェライス州選出上議の同氏は、なおも大統領選出馬の意欲があるとされるセーラ氏と、同氏基盤のサンパウロ州支部を18日から説得にあたり「好感触を得た」と思っていた。
 だが、18日に会談したセーラ氏が15日にカンポス氏と極秘面会し、カンポス氏の出馬を称えていたことが判明。アエシオ氏選出を熱望する党首脳の思惑とは裏腹に、サンパウロ州支部の反対が強いことを伺わせた。