ニッケイ新聞 2013年3月29日
サンパウロ州内陸部のGMサンジョゼ・ドス・カンポス工場が、レイオフ中の従業員598人を正式解雇したと27日付伯字紙が報じた。
同工場では12年7月に生産ライン閉鎖と従業員解雇の意向を表明したが、景気刺激策として乗用車が工業製品税(IPI)減免税の対象となった時、解雇を行わない事が条件とされたため、組合側は8月に、大統領に解雇阻止を求める横断幕などを掲げて抗議した。
この時は政府関係者も交えて調停作業を行い、会社側が業績回復時の優先的再雇用を前提とした一時解雇であるレイオフを申し出、組合側もそれを了承。レイオフ期間は一度延長されたが、職業病認定を受けている従業員や退職の意思のある従業員以外の598人に3月26日付の解雇通知が送付された。同工場では1年で1100人超の希望退職者が出ている。