ニッケイ新聞 2013年2月8日
県費留学制度の補助金削減、あるいは中断する県が増える中、福岡県で6年前から11歳以下の子どもの招聘事業をスタートさせた。県費留学制度も1966年から続いており、これまで386人の留学生を受け入れてきた。昨年9月は、ブラジル福岡県人会が海外福岡県人会初となる留学生OB会を設立と、なかなか末頼もしい母県。
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二世の故・大屋カルロス登さんが、カンポス・ド・ジョルドン市のカーニバルでチーム「ヴァイヴァイ」にオメナージェンされる。テーマ曲は市のサイトに掲載された追悼文を基にしたもので、大屋さんの人生や市民の感謝の気持ちを軽快に歌い上げる。興味のある方は同サイト(guiacampos.com/default.asp)から視聴可能。
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外務省のソアレス局長は、ブラジル人がスペインの空港で入国を拒否され、不当な扱いを受けて追い返される事件が続発した時、「最も有効な対策は、同じ仕打ちを、スペイン人に対しブラジル入国時にすることだった。外交ルートでいくら抗議しても聞く耳を持たなかったスペイン政府が、一気に態度を変えた」と誇らしげに語っていたことに外交の本質が覗けて興味深かった。国レベルにおいても、実は上品な理論や理屈ではなく実力行使がものを言うようだ。