ニッケイ新聞 2013年2月22日
「移民は地方から始まった。今の文協は地方を無視している」—。レジストロの山村敏明氏の鼻息は荒い。「ブラジルの文協じゃなくリベルダーデ文協。当選議員の祝賀会も、地方の人を呼ばないのはなぜか」。電話で出馬の意向を伝えたという小川氏に対して「はっきりと協力すると伝えましたよ」といい、レジストロ文協の金子国栄会長とともに個人として評議員に立候補済みだ。木多対小川戦、第三ラウンドいよいよ開始か。
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真喜屋弘音楽研究所15周年を祝って沖縄ブラジル協会の西原篤一会長が特別に作った記念歌「ひやみかち歌三線」は「真実する人や 肝心ちゅらさ 沖縄さんしんや 島ぬ宝」で始まるもので、パンフには掲載されたが、当日は演奏されなかった。4番まである歌詩の各冒頭が「真喜屋弘」の各文字から始まるという趣向が凝らされている。重要な節目を歌にして心に刻む沖縄県系ならでは曲か。名演奏家で知られる真喜屋さんだが、さすがに自分の記念歌ではテレるのも無理もない?! それでも山城実行委員長は「近いうちに披露できる」と話した。
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文協文芸委員会ポルトガル語部門主催の『第1回物語コンクール』。3位までの入賞者には計6千レアルの賞金が贈られる。当初は理事会で「賞金が高すぎたかも」との声もあったというが、その魅力もあってか184作品もの応募があった。「こんなに応募があるとは。20程度だと思っていた」と大原毅コーディネーターも大喜び。文協の知名度アップ、活性化への投資と思えば高くない?