ニッケイ新聞 2013年2月23日
今月末に東京ドームで試合を行うシニア野球チーム。同時期の3月2日には福岡のヤフードームでワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日伯戦が行われるが、「規模は違うけれど、本家WBCに負けないくらい熱い試合にしたい」と関係者らのやる気は十分だ。何でも選手ら9割が初訪日、一世の中には移住以来の帰国となる人もおり、「日本での試合」にかける思いは人一倍強いのだとか。
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NIATREの7万レの負債だが、本来ならば、その借金分も労働雇用省が支払うものではないのだろうか? 吉岡黎明氏に聞くと、「法律でそれは無理らしい」。日系の連邦議員などに陳情できるはずでは、と問うと、妻が日系人で、コロニアとの結びつきがあるPTのパウロ・テイシェイラ議員に話をしたという。が、「何とかしてほしいと思って頼んだが、ダメだった」とポロリ。
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共同通信のニュースによれば、長崎市の団体「高校生平和大使派遣委員会」から、3月6〜14日の期間で4人の「高校生平和大使」経験者がサンパウロ市に派遣され、タカシ・モリタ高校の生徒らと交流を行う。ちなみに4人のうち2人は、東日本大震災の被災者。現役の高校生の被災体験談は、交流する当地の生徒らにとっても等身大に感じられる貴重なものとなるはず。核廃絶というテーマとともに、積極的に伝えてほしい。