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サントス港=大型船の航行は依然困難=浚渫工事やり直しの必要も

 連邦政府が16億レアルを投じて行ったサントス港の浚渫工事は期待された効果が上がらず、新世代の大型船舶は依然として入港不能と5日付エスタード紙が報じた。
 サントス港の浚渫工事は07年に始まり、サントス市とグアルジャー市の間の水路の最深部を220メートルにわたり、開港当初と同じ水深15メートルにするはずだった。だが、同水路の水深は緊急工事終了後も11・5~14メートルで、大型貨物船は積荷を減らさなければ入れない状態が続いている。
 港湾部の水路は、積荷を積んだ時に船体が沈む深さより10%以上深くなければならず、現状では最大でも13・2メートルの深さまでに抑えなければならない。大型船の航路は水深が1センチ浅いだけでコンテナ8個分の荷が積めなくなり、2万4千レアル相当の差額が生じる。
 07年開始の浚渫工事はサントス港のほか、バイア州サルバドール、サンタカタリーナ州イタポア、南大河州リオ・グランデ港などが対象となっていた。