ニッケイ新聞 2014年3月25日
改修に向け、ようやく動き出した文協。体育館は夕食会場としても利用できる多目的ホールへ向けて床、天井を張り替え、観客席も取り払うような大掛かりな工事が行われそう。用途を増やし、収入増を期待しているという。昨年12月の評議員会では、体育館改修に74万レが充てられたが、「足りないかもしれない」(事務局)とか。「本来ならビル全体を出入り禁止にして工事に取り組みたいが…」との本音も。
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2月末までを予定していた移民史料館の西村俊治特別展(2013年12月12日付既報)。好評を博したのか今月30日まで公開を延長している。「ジャクト農機」創業者として、また教育者としてブラジル農業界に多大な功績を残した同氏。残りわずかの期間だが、西村氏を良く知る機会にぜひ足を運んでみては。
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南米安田保険社の奥村幹夫取締役社長によれば、「ブラジル人の保険に対する考え方が変わってきている」。先のことなどケ・セラ・セラだった当地の国民が、今は死後に残された家族や新車のためにと、保険に加入し始めている。とはいえ、相手を死傷させた場合の対人賠償などは普及が進んでおらず、遠藤秀憲会長によれば「刑事責任は別として、賠償は払えないなら仕方がないという考え。だから金がないのが一番強い」のだとか。何だかなあ…。