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アーグアス・デ・リンドイア=サンパウロ州ゆかりの温泉町

4月25日(金)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十二日】特に高齢者の観光客がよく訪れるサンパウロ州アーグアス・デ・リンドイア市は、サンパウロ市から百七十二キロの場所にある。緑に包まれた谷、清水のわく泉、滝、公園などが見所。マンチケイラ山脈の美しい絶景も満喫できる。
 同市は、アンパーロ市やリンドイア市などとに並ぶ『サンパウロ州名水巡り』の名所の一つ。放射線の出る泉が同市で発見されたのは二十世紀初めで、当時ブラジルでは少なかった湯治場が建設された。
 温泉が有名になったのは一九〇九年、イタリア人の若い医師、フランシスコ・トッツィのおかげ。医師は温泉の水の成分を分析し、治癒効果があることを突き止めた。一九二九年、トッツィはホテル・グローリアを開き、同市の観光を盛んにした。
 同市の温泉はストレスや身体不調に効くとされ、肌のケアにもなるとか。温泉の一つ一つに聖人の名前が付けられているという。