健康広場
6月2日(水)
風邪が蔓延する冬にはありがたい免疫力増加だけでなく、ダイエットにも有効な唐辛子――。有効成分のカプサイシンが、唐辛子の優れた効能を引き出してくれるのだ。
また、もう一つの隠された効果が、「減塩効果」。塩辛い料理が多いブラジルだけに、日常の食生活ではできるだけ塩を少なくしたいところ。高血圧など様々な生活習慣病の共通の「敵」が塩だ。唐辛子を使った料理は、塩分を少なくしても「薄味だな」と感じることは少ない。というのもカプサイシンの辛味が、舌を満足させ、塩を必要としないからだという。
実際、ラットを使ったある実験でも通常食よりも、カプサイシン入りの餌を与えたグループでは、塩分の摂取量が減った、との報告がある。
「辛いのは苦手」――こうお嘆きの人には、次の方法で唐辛子を試して欲しい。
(1)冷まして食べると舌の細胞が刺激に鈍くなるので、食べやすい(2)抗酸化物質のカテキンはお茶に含まれるが、カテキンは辛さを和らげる効果を持つ。辛さ対策には水より、冷たい日本茶を(3)辛いものを食べる前には牛乳が有効。乳製品は、舌を辛さから守ってくれる。
まだまだ驚きの効果があるカプサイシン。冷え性の予防や治療にも有効なのだ。ジャガイモ半分とショウガ四分の一、ニンニク三片、唐辛子五本をすりおろし、練カラシ少々と片栗粉適量を練り上げる。これをガーゼにのせ、電子レンジで温めれば温シップの出来上がり。