風邪に負けない体力づくり（中）＝自己管理が唯一の対策

健康広場

6月30日（水）

　　風邪の定義や感染経路について紹介した前回に引き続き、今回は風邪の対策法などを考えよう。
　実は風邪には治療法がない――。細菌に感染した場合の風邪は抗生物質を投与するなどの対策を取れるが、風邪の九割がウイルス性によるもの。この場合、ウイルスを殺すことは不可能で治療法は存在しない。
　このためまず、風邪に罹らないような生活をすることが肝心となる。
　まず、表の風邪予防法をみて、効果があると思われる項目に○×をつけて判定してみて欲しい。
　１については、コートに付着したウイルスまで室内に持ち込むため、玄関で脱ぎ、叩いてから持ち込むのが正解。答えは×。
　２は当然、正しい。
　３は温めればいいという訳でなく、２５度ぐらいが適温。答えは×。
　４から６までは全て○。
　７は体全体が温まったあ錯覚を持つため、正しい体温調節が出来なくなる。答えは×。
　８は意外かも知れないが、厚着をすると肌の新陳代謝が鈍くなるため抵抗力が落ち、風邪に罹りやすくなる。答えは×。
　９も、温度感覚のアンテナである手足を覆うことで感覚が鈍り、抵抗力が落ちる。答えは×。
　どうだろう。意外に間違った風邪予防法を実践していた人も多いのでは。
　さて、それでは正しく効果的な風邪予防法とはどのようなものがあるのだろうか――。次回は、具体的にその方法を探る。