健康広場
7月14日(水)
これまでにニンニクの持つ健康パワーや、食べ過ぎによる危険さなどは紹介した。今回は具体的かつ効果的な食べ方や、調理法などを考えよう。
日本では日常生活で、それほどニンニクを頻繁に用いないだけに、毎日の料理を通して食べるのは難しい。そこで、常備できる方法を紹介しよう。
まず、ニンニクのしょうゆ漬け。(1)薄皮をむいたニンニクを小片にわけて、清潔なビンに入れる(2)ニンニクが漬かるだけのしょうゆをいれ、密閉して冷暗所で保存(3)一週間ほどで食べられるが、2~3ヶ月が理想。残ったしょうゆは炒め物などに使える。
続いてニンニクの味噌漬。(1)薄皮をむいたニンニク五個に対し、150グラム程度の味噌とまぜる(2)密閉容器の底に味噌をひき、味噌と混ぜたニンニクを入れ、その上に味噌を載せる(3)一番上にガーゼを置き、密閉し冷暗所に(4)十日で食べられるが、半年ぐらいが一番の食べごろ。
最後にオイル漬け。(1)薄皮をむいて小片にしたニンニクをビンの三分の二まで入れる(2)サラダオイルかオリーブオイルをたっぷり注ぎ、冷暗所へ(3)好みでトウガラシを一緒に漬けてもいい。
様々な食材との組み合わせでより効果が出るのもニンニクの特徴だ。
肝臓の強化や二日酔い防止には「ニンニク+タンパク質」が効果的。牛肉や鰯などと合わせよう。
「ニンニク+脂質」はコレステロールの低下や動脈硬化に最適な組み合わせ。オリーブオイルやごま油を利用するとよい。
食べるだけがニンニクの利用方法ではない――。冷え性や肩こり、腰痛、肌の美容に持ってこいなのが、ニンニク風呂だ。ガーゼの袋などにニンニクをそのまま入れ、湯船に浮かべるとよい。
ただ、肌に合わないこともあるので、最初は少量のニンニクで。
殺菌・抗菌力が強いニンニクだけに、すりおろした絞り汁を薄めてうがいをすると、風邪の原因となる細菌対策にもなる。