健康広場
10月14日(木)
インドから中国、そして日本への渡ってきたショウガ。その薬効については日本最古の医学書にも記されるなど、古くから知られていた。前回はショウガの殺菌作用と、冷え性対策になる保温効果をもたらすジンゲロールについて紹介したが、これだけに留まらない。ジンゲロールが血行促進の働きを持つのは前回紹介したとおり。平衡感覚の乱れを抑制し、むかつきを妨げるほか、風邪や頭痛、発熱、関節痛などにも効果を発揮する。
このように効果的なジンゲノールだが、何事にも弱点は存在する。ジンゲノールは空気にさらされると、損失が激しくなるため、保管には注意する必要がある。ショウガ汁やショウガおろしは、すばやく袋に入れ、冷凍庫に入れると約一カ月は保存可能だ。
それではショウガを使った料理をいくつか紹介しよう。
【イワシのショウガ煮】
材料4人分 イワシ20尾、土ショウガ15グラム、汁(煮出し汁120ml、醤油60ml、みりん40ml、酒40ml、砂糖大さじ1杯半、酢大さじ1杯)
調理法 (1)イワシは頭と内臓を取る(2)土ショウガは千切りに(3)イワシとショウガを合わせ、煮出し汁を足しコンロで煮る。
【ショウガ焼きめし】
材料4人分 ショウガ60グラム、白飯2合、コショウ少々、醤油小さじ4杯、卵4個、塩小さじ三分の二、酒小さじ1杯、ピーマンやニンジンは好みで。
調理法 (1)熱したフライパンでショウガのスライス1片分を炒め、油に香りが付いたら取り出す(2)溶き卵を入れ、強火でさっと炒め、半熟状態で取り出す(3)残る材料を入れ、コショウと塩で味を調える。