健康広場
1月12日(水)
サンパウロ市内で整体鍼灸の治療所を開いている岸本晟さんは、痰を伴うなど激しく、しつこい咳に悩まされていた経験から咳止めに効く民間薬の作り方に詳しい。ブラジル人などから作り方を聞き、自らその効能を確かめたもので、アグリオンなど身近に入手できる材料を使っているのが特徴だ。岸本さんは「健康広場の読者の皆さんに是非、試していただきたい」と話す。
かつて気管支炎を患った後、痰を伴う激しい咳に数カ月悩まされたときに効果を発揮したという「シャロッペ・デ・アグリオン」を最初に紹介しよう。
アグリオンはキャベツと同じ十字花科植物で和名をオランダガラシ、フランス名ではクレッソンとして知られる。
材料はアグリオン一束(約400グラム、茎に汁液が多い)と砂糖大さじ山盛り10杯。
作り方は(1)アグリオン一束を水洗いして風で乾かす(2)中型の鍋に砂糖大さじ山盛り10杯と少量の水を加え、カラメル状になるまで加熱したものに乾燥させたアグリオンを加え箸などでまぜる。さらにふたをして弱火で20~30分加熱する(3)アグリオンの汁液がカラメルに全て出きったのを確認してから加熱を止める(4)清潔な布でカラメル・アグリオン液を絞り出すーー以上の過程で約100ミリリットルのシャロッペが完成。
飲み方は冷蔵庫で保管したシャロッペを軽症の場合には就寝前に大さじ一杯飲み、さらにコップ一杯の水を採る。重症の場合は朝昼晩の三度。