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生活習慣病=自然気胸=突然の胸の痛みに要注意=長年の喫煙が引き金にも

健康広場

1月27日(木)

 肺の表面に出来たのう胞が何らかの原因で破れてしまい、肺内の空気が流出して胸の痛みや呼吸困難を生じる自然気胸――。原因が不明の病気だが、大気汚染や喫煙などとも関係を持つと言われる上に、他の病気の症状とも似た痛みを持つだけに注意が必要だ。
 【症状】
 胸腔内に空気がたまり、肺が縮んでしまう気胸。特に原因がないにも関わらず、突然発生するのが自然気胸で突然、激しい胸の痛みに襲われ、息苦しさや咳などの症状を伴う。両側の肺に同時に起きれば、呼吸が出来なくなるため、命に関わるが大抵は片方に発生。また、二十代前後と六十歳台に発生のピークがある。一般的には背が高く、胸郭が薄い痩せ型の男性に目立つので心当たりのある方は気をつけたい。
 【原因】
 原因はまだよく分かっていない自然気胸。もともと肺胞の先に小さくて薄い風船状の弱い袋があるが、この袋が何かの拍子で破裂することで発生する。
 気胸には肺気腫や肺結核などが原因のものもあるが、自然気胸の場合は原因が不明のため「自然」と名がつく。
 【生活習慣への助言】
 若者は原因不明で突然発症することが多いが、高齢者の場合は長年の喫煙が引き金になるとも言われている。大気汚染や禁煙などが関係するとも考えられるだけに、タバコを控えるのはもちろんのこと、日ごろから室内の空気を入れ替え、出来るだけ清潔にすることが欠かせない。
 【早期発見には】
 息苦しさや胸の痛み、咳などが典型的な症状となる自然気胸。症状の強さは様々だが、狭心症や横隔膜ヘルニアなど他に胸の痛みを症状に持つ病気と紛らわしいので注意が必要。ただ、自然気胸は胸のレントゲン写真を撮影すればすぐに診断できるので、このような症状に覚えがあればすぐに病院に行く必要がある。
 また、肺ガンや肺結核が原因でも気胸が生じる。

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