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食で健康=野菜の王様トマト(下)=抗酸化物質リコピン豊富

健康広場

1月27日(木)

 成人病予防に大きな効果を持つトマト。トマトの赤い色に含まれる「リコピン」と呼ばれる抗酸化物質がガンの発生を抑える効果を持つ、と前回紹介した。
 その効果はβカロチンの2倍、ビタミンEの約100倍になるというから凄い。一日に必要なリコピン量は約15グラムと言われる。この量を採るためにはどれぐらいのトマト、もしくはトマト製品が必要なのかを表にまとめた。
 リコピンは加熱に強い性質を持つため、生で食べても加工食品で食べても摂取しやすい利点を持つ。毎日のように、トマト料理を食べればガンに罹る率が減少するというデータもある。
 ただ、トマトを選ぶ際にぜひとも覚えていただきたい重要な点がある。
 赤い色のトマトがより効果的――。フェイラでもまだ熟れていないやや青色がかったトマトが売られているが、必ず真っ赤に熟したものを選ぼう。というのも未熟なトマトではせっかくのリコピンの量が十分の一程度に減少してしまうからだ。
 さらに以下の点も忘れずに。(1)裏返してヘタをみて、枯れたような色のものは古いので注意(2)ずっしりと重みがあるものを(3)皮にヒビが入っていたり、スジが入っていたりするものは避ける。
 発ガン予防だけでないのもトマトの特徴だ。抗酸化作用が肌を紫外線から守ってくれるので、これからの季節には持ってこい。さらにトマトに含まれるβカロチンには免疫細胞を活性化させるほか、貧血予防になる鉄、ナトリウムを排出するカリウムも豊富なので、夏バテには最適の食材でもある。
 【トマトのかつおまぶし】
 材料(4人分)トマト大一個、ブロッコリー二分の一個、醤油小さじ2杯、かつお節。
 作り方(1)へたをくりぬいたトマトを熱湯にくぐらせ、皮をむき、食べやすい大きさに切る(2)ブロッコリーを小房に分けて、塩ゆでし小房を縦に薄切りする(3)冷やした(1)のトマトに醤油をかけてあえてから、かつお節を適量加えて、混ぜる。

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