健康広場
5月18日(水)
1 人間の寿命
人間はどの位生きられるか? それは誰しもが関心を持っている問題である。人間が生まれ、成長・発育し、やがて老衰し、死亡するのは人類の必然的過程で、誰一人として老衰しない者はいない。
人類の寿命について科学者が長年に渡って観察した結果、自然界のあらゆる生き物にはそれぞれ、平均的な寿命がある。その長さは、(1)進化の過程で形成された遺伝の特性(2)成長・成熟期に密接な関係があるという。
例えば、動物の成長期と寿命を挙げると、犬(二年、十~十五年)、猫(一・五年、八~十年)、牛(四年、二十~三十年)、馬(五年、二十~四十年)になっている。自然寿命は成長期の五倍~七倍。人類の成長期が二十年~二十五年だとすると、寿命は百~百二十歳の計算になる。
2 人類の自然に影響を及ぼす要素
人の寿命が最長百二十歳前後と言えども、百歳以上生きられる人が非常に少ないのは何故だろう。自然環境が人の健康と寿命に及ぼす影響をみてみたい。
寿命と遺伝 遺伝が健康や生命に与える影響は大きく、父母が長寿ならその子も長生きする。
性別と寿命 女性の寿命は男性よりも長い。原因は男性にはX染色体が一つしかないので、病気になる因子に出会うと発病し寿命に影響するため。女性にはX染色体が二つあるので病気に容易にならない。また陰性の潜伏遺伝子を子孫に伝えるため、病気にかかりにくい。
このほか男性の新陳代謝は女性よりも三十~四十%高いので、寿命が短くなる。さらに、男性の労働能力が女性よりも比較的高いのも原因の一つ。重労働は身体を損傷する恐れがあり、酒に溺れたり喫煙するなどの生活習慣も女性より短命になる理由と考えられる。(つづく)
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