健康広場
6月1日(水)
◇病気は人類短命の原因か?
何年も前から老人慢性病の研究に従事してきたが、臨床経験で明らかに、老人の死亡はすべて何らかの病気が原因である。重度か軽度か程度のちがいこそあれ、二、三種類の病気を検査で発見する。
老人病は主に、各種の内臓器官が徐々に老衰するために発病する。故に、大部分は慢性退行性病変に属する。老人が発病する原因は、三種類ある。
第一は、若い時にかかった病気。当時は症状が軽くはっきり現れなかったが、加齢に従って重症化する。徹底的に治療しなかったのが、尾を引くことになる。
第二は、老年になってから発病する病気。例えば高血圧や糖尿病である。第三は、老人の免疫系統機能が衰退、抵抗力の減少で起こる病気である。
この二十年間、老人の死亡原因について研究・分析した結果、明らかに血管系の疾患、腫瘍、感染病の三つに分けられる。病気は人類の自然寿命に影響を及ぼす重要な要素である。
心血管疾病や腫瘍、脳血管疾病や伝染病などを抑制することが出来たら、将来人類の寿命を十年以上延ばすことが可能である。
4 栄養と寿命の関係
栄養は人間の健康と寿命に影響する重要な要素。私はいつも、患者に「〃食療〃は〃薬療〃に勝る」と言う。必ずしも日々のご馳走が、長寿につながるとはかぎらない。
暴食暴飲は心臓病や糖尿病の原因になるため、高カロリーや中性脂肪・コレステロールの多い食事に注意が必要である。結腸がん、前立腺がん、乳腺がんの発病を高めることも、各種資料で証明されている。
何故、食べ過ぎが寿命を短くさせるのだろうか? 老人の基礎代謝が弱って運動量も減少するため、一日に必要なカロリー量が減るためである。肥満も、老人の寿命を縮める原因だ。
私が最近力を入れて提唱しているのは、「自然排毒飲食法」。若さをもたらし、老化を防ぎ、長生きすることが出来る飲食法だ。次回にご期待ください。
問い合わせ電話番号=11・3326・3972/3228・6030。