健康広場
2005年8月10日(水)
目の痛みや鼻血、そして呼吸困難。ここ数日、そんな症状はありませんか? フォーリャ紙は五日、湿度の低下でサンパウロに注意報が出ていると報じた。サンマテウスで四日、最低湿度一一%を記録。ブタンタンが二三%、コンソラソンが二一%、イタケーラが二二%だった。専門家の意見によると、ゾナ・レステはコンクリートが多くて緑が少ないため、ほかの地域より悪化してしまうという。
注意報は湿度二〇%~三〇%を意味。(1)午前十一時~午後四時までの運動を回避する(2)水を入れた容器や加湿器で湿度を上げる(3)脱水症状を防ぐため、太陽から体を保護し水分をたくさん摂る──などの行動が求められる。
イビラプエラ公園で、喉の渇きを訴えた市民による行列が出来た。皮肉にも行商人の懐は暖かくなった。
人間同様に、犬や猫などペットも気候の変化に苦しむ。冬であるこの時期は、気温も低下。寒さと乾燥のダブルパンチで、〃風邪〃を引きやすくなる。診察や治療は人間のように簡単にいくとは限らないので、飼い主が不断にペットの様子に注意を向けなければならない。
犬の〃風邪〃は、バクテリアやウイルスの感染で発生。症状は喉が詰まったような咳から始まり、気管の炎症が起こり、白っぽい分泌物を吐き出すようになる。ただの嘔吐と混同しやすい。
猫も犬同様に、ウイルスによる感染が〃風邪〃の原因だ。くしゃみが出始め、まもなく脱水症状が起き、体重が減る。食欲不振で犬同様に(1)熱(2)涙目(3)鼻水──がみられる。咳はまれ。一度ウイルスに感染すると、症状があるなしに関わらず、生涯ウイルスを保持することになる。
動物の〃風邪〃を引き起こすウイルスは、鼻孔から体内に入る。動きが静かである上に敏捷。一週間以内に症状が表れる。肺炎に発展させないよう、飼い主は早急に対処しなければならない。
治療は投薬が中心で免疫を高めたり、炎症を抑えたりする。どちらかと言えば、今の主流は予防医学。獣医らは予防ワクチンの接種を啓発すると同時に、世話の仕方を少し変えるように勧めている。
(1)気温の低い日は、ほかの動物との接触を避けるために室内に入れる(2)服を着用する(3)体を洗うのは十五日に一度の割合で、濡れた毛をドライアーで素早く乾かす──などが効果的。
複数の動物を飼っている場合、風邪を引いたペットを隔離。ほかのペットに感染しないように、餌箱、玩具などを即座に消毒する必要があるという。