健康広場
2005年12月28日(水)
コーヒー生産量で世界一を誇るブラジル。一九九四年以後、経済の回復に伴って国内消費量も伸び、現在年間に八十二・五万トンを記録している。アメリカ(百二十三万トン)に次いで、二位の数字。健康への影響が気にかかるところ。
米国の研究所がこのほど、カフェインなしのコーヒーは心臓病を引き起こすリスクが高いと発表した。悪玉コレステロール(LDH)の値を押し上げるためだという。
調査を実施したのは、米・国家保健研究調査所。百八十七人を(1)カフェイン入り(2)カフェインなし(3)コーヒーを飲まないの三つのグループに分け、(1)(2)の被験者には一日に三杯~六杯のコーヒーを飲料してもらった。
三カ月後に血中のカフェイン濃度を始め、血圧、心拍数、コレステロール値を測定した。カフェインなしのコーヒーを飲んだグループは、悪玉コレステロール(LDH)をつくる血中の脂肪酸が調査前に比べて一八%高くなっていた。
LDHは新陳代謝に悪影響を及ぼす一つの要因で、心臓病や糖尿病のもとにもなりうるものだ。調査員たちは脂肪酸のほかに、LDHと関係深いプロテインの値も観察した。カフェインなしのグループは八%上昇。ほかの二つのグループには変化がみられなかった。
調査に携わったロバート・スパーコ氏は「多くの人が長年考えていたこととは逆に、心臓病のリスクが高いのはカフェインなしの方だった」とコメントしている。
ただ、「一日に一杯しか飲まなかったら、私たちの調査はあまり意味がないかもしれない。というのは一日の消費量があまりにも低いからです」とも。この研究結果、信じますか?