グルメクラブ
10月31日(金)
サンパウロではどちらと出会うのが難しいか。
イタリア料理のおいしいレストランと、ブラジル料理のおいしいレストラン。恐らくは後者の方が容易でないだろう。
そんな空気を察し、鳴り物入りで登場したのが「ア・ミネイラ」といえる。 ブラジルのスイス、リオ州ノヴァ・フリブルゴにその第一号店が誕生したのが十三年前のこと。以来、暖炉にくべた薪の火力で煮込む料理のおいしさを追求。ファゼンダ・スタイルの真骨頂ともいえる料理の数々が自慢だ。リオ州全土に五店舗を営業する。ジャルジン・パウリスタ店は今年八月にオープンしたばかり、今後のサンパウロ進出の布石ともなる店だ。
バチバチとなる薪の音の上に乗っかった料理は四十四種。サラダ、デザート、肉のコーナーは別にある。バイーア、エスピリト・サント、リオ、ミナス……ブラジル全土の郷土料理をここまで集めたレストランはそうそうない。
カシャッサは現在五十五種。近く百二十まで増える予定とか。ボトルキープが出来るというから珍しい。 選択に迷ったら、ソムリエの資格を持つお酒のスペシャリスト、サンドロさんに聞こう。店外にはオープン・エアのバー・コーナーもある。夏の夜、ブラジル料理をつまみにちょっと一杯、というのも悪くない。
忘年会、慰労会など各種プランに応じる。マーケティングを担当する日系二世松島ローザさんは日本語OKの才媛。幹事さんにはきっと良い相談相手になってくれる。
ビュッフェ形式で食べ放題。無休。平日一人二一・九〇レアル、土、日曜日同二四・九〇レアル。十歳以下は半額。