魚屋さんの入り知恵=アジのタタキ


グルメクラブ

11月28日(金)

 いわく、「アジは味なり、味のみ美をいうなり」と。どのように調理してもおいしいのがアジという魚であろう。
 その種類は多く、ブラジルでも「Guiracema」、「Xareu」等々の名前を持つ。さて、なかでも旬のアジはどれか。
 リベルダーデ区の魚屋さん、三木宗三郎さんは「Carapau」をお薦めする。本来はカーニバルの季節が時期らしいが、「ここ二、三週間、いい物が入ってきている。切りながら包丁に脂が絡まってくるのが分かる」そうだ。
 確かに店頭に並ぶのを一瞥すれば、丸々肥えて弾力があると分かる。「シマアジにも負けないよ」。三木さんは自信満々。
 シマアジといえば、日本では誰に聞いても旨い、と答える高級魚。刺身、塩焼き、天ぷら、すし……あれこれ料理法が思い浮かぶ。一般的なのは刻みネギで頂くタタキだろう。
 干物を作って、お茶漬けにしても絶品だ。少々濃い目の緑茶にほぐした干物をたっぷりと。しょうがの千切り、かぶ、きゅうりの浅漬けを入れるのもいい。そこにしょうゆをひとたらし。魚の香ばしさと同時にさっぱり感を楽しめる。

Back to top button