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記事一覧

魚屋さんの入れ知恵=イカの塩辛

グルメクラブ 3月19日(金)  イカが出回り始めた。ブラジルではカーボ・フリオ沖でよく獲れるそうだ。  「暖・寒流が交わる、国内有数の漁港」とはリベルダーデの魚屋さん、三木宗三郎さんである。  毎年この季節、地元漁業組合主催の「イカ祭り」が開かれ観光客でにぎわいをみせるという。リゾット、フライ、クレープ、マリネ……とブラジル流 ...

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パブ『伯剌西爾』=バナナのリキュール

グルメクラブ 3月19日(金)  「焼酎を飲むと鼻が赤くなります」と書いたのは作家の内田百閒だった。  清酒よりも焼酎は強い。成分の酒粕も荒い。だから「鼻赤の心配があることはやむ得ない」とした。  その焼酎が昨年、清酒の出荷量を抜いたそうだ。しかし日本に〃鼻赤現象〃がみられるかといえばそんなことはない。  新聞によれば「多様な飲 ...

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食の話題=移民社会のサンパウロ=ピザは「寛容」の味

グルメクラブ 3月19日(金)  外で何か食べたいな。きょうはしかしあいにく日曜日、すでに街灯のともる時間である。さて何を食べようか……。  ひとはピザという料理のありがたみを、まさにかくの如き状況に痛感する。  なぜかピザは夕食の献立となることが多い。サンパウロ市民はとりわけ日曜日の夜になると、せっせと食べに出かけている。   ...

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サンパウロ お国自慢料理=明晰、だが淡い食後感=台湾スープの奥ゆかしさ

グルメクラブ 3月19日(金)  近代的な雑居ビルの狭間に一分の隙なくテントがたっていた。色鮮やかな果実や生きた禽獣が売られている。南国のにぎやかな市場、路地裏の風景だ。  見上げれば夕立をはらんだ空。風は切なくもある夏色だった。数メートル前を凛と歩く女性の赤いワンピース姿が異邦人の目にやけにあだっぽく映った。  じきに市場を抜 ...

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魚屋さんの入れ知恵=カツオのたたき

グルメクラブ 3月5日(金)  昔から「勝男」とも書いて縁起の良い魚とされてきたのがカツオだ。英名は「ボニート」。ブラジル語でも同じく。つまりは「美男」でもある。  カツオというと有名な「目に青葉 山ホトトギス 初鰹」の句が思い出されるが、夏のカツオだってもちろん悪くない。脂もほどよく乗っていて特に血合いの部分はレバーに匹敵する ...

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パブ『伯剌西爾』=「カシャッサ、鳥」 

グルメクラブ 3月5日(金)  カシャッサと鳥について考えた。南米最大の貧民街とされるロシニャ(リオ)の路地裏を訪ねたときのことである。  くねくね曲がる上り坂。足を休めた先のバールで客の男が「ハボ・デ・ガロ」、ぶっきらぼうにいい放つのを聞いた。雄鶏の尾っぽをくれ、という。  店員はただうなずくと、グラスにまずカシャッサを注ぎチ ...

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食の話題=コーヒー業界に高級志向=「カフェ」の流行が拍車

グルメクラブ 3月5日(金)  コーヒーは必ず「ブラック」と決めている。そんな男が田舎のドライブインに立ち寄った。男はそこのコーヒーが「砂糖ぬき」であることを確認すると満足げにすすった。  「砂糖は入れないの?お兄さん」。給仕のおばさんが尋ねた。「苦いのが好みなんでね」と男は答えた。  おばさんは男をきびしく叱った。「甘くないコ ...

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サンパウロ お国自慢料理=お粥は台湾料理の粋=濃厚な客家の味付け

グルメクラブ 3月5日(金)  この季節、東洋人街を歩くと甘酸っぱい独特の香りをわずかだが鼻腔に感じることがある。しばらく不思議に思っていたのだが、それがどうも「龍眼」の香りらしいと気づいた。  中国南部が原産の果実で細い枝に直径約二センチの丸い固そうな実が生い茂っている。その身の形はいわずもがな「龍の目」を想像させる。薄褐色の ...

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魚屋さんの入れ知恵=テングニシの贅沢

グルメクラブ 2月20日(金)   珍しい貝をリベルダーデの魚屋で見つけた。主人の三木宗三郎さんに聞けば、「テングニシ(天狗螺)」。ポ語では「Lingueta」と書かれあった。  サンタ・カタリーナ州産。体長二十センチほどの一枚貝で、日本では房総以南の太平洋側に生息する。殻は染色され、祭りの夜店などで売られているそうだ。子どもが ...

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パブ『伯剌西爾』=伊ブッコ家のカシャッサ

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