グルメクラブ 11月28日(金) 十一月二十日、ボージョレ・ヌーボーが解禁された。ブラジルのニュースではなく、日本からの報道で知った。 十一月の第三木曜日といえば、解禁日。ブラジルに来てからというもの、そんなことなど、とんと忘れていた。 仏中部産のこの新酒。半分が輸出に回される。うち三分の一が日本向け。季節に敏感な日本人の ...
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料理研究科の中南米食文化紀行=ボリビアのコカ茶
グルメクラブ 11月28日(金) 民族舞踊の多さは南米一を誇ろう。 良くも悪くも国情が似ているグアテマラのインディオはマヤ系が大半を占めるが、この国には多種にわたる先住民が暮らしている。 ただ、肉を中心とした料理の方はバラエティーに富んでいるとはいえない。肉はバーベキューにして甘いオカ芋、ジャガイモと共に食すのが一般的。ジ ...
続きを読む »サンパウロ お国自慢料理=スペイン風揚げパン「チューロ」=朝食の一品にお薦め
グルメクラブ 11月28日(金) 黄色い飯を好むのはイベリアの文化のようである。 そう考えてすぐに思い浮かぶのがパエリアだが、セミナリオ街一四九にあるスペイン料理店「フエンチス」(電話228・1680)の名物「アロス・ア・カイピーラ」もやはり黄色かった。 料理は鶏肉のリゾット風。その名前からはしかしスペイン料理らしからぬ印 ...
続きを読む »魚屋さんの入り知恵=アンショーバの塩焼き
グルメクラブ 11月14日(金) アンショーバはマスの一種、そう勘違いしている日本人は少なくない。サンパウロ市の駐在員夫人が作っている生活情報のホームページにも「身の白いマス」とあった。 「まったく別物。卵からして違う。マスは基本的に淡水に生息するものですしね」 リベルダーデ区で魚屋を営む三木宗三郎さんは混乱の理由を「昔、 ...
続きを読む »食の話題=好物はセルトンの羊料理=食通の女流作家逝く
グルメクラブ 11月14日(金) セアラー州都フォルタレーザで毎年七月に開催されるお祭りに「Fortal」がある。 その名にちなんだディスコがサンパウロ・リベルダーデに出来たのは二年ほど前のことだったろうか。 最近の統計では、サンパウロ市に住む東北地方出身者の数は生粋のパウリスターノのそれを上回るそうだ。 東洋人街にも少 ...
続きを読む »料理研究科の中南米食文化紀行=食材豊富なペルー
グルメクラブ 11月14日(金) 中南米で最もおいしい料理はメキシコそしてペルーにあるとの結論に達した。 チリの魚介類、アルゼンチンの牛肉も確かに最高だが、調理方法が単純。ヨーロッパから入ってきた食文化が中心で、歴史といってもせいぜい十六世紀からのものだ。 それに比べメキシコにはマヤ、アステカ、ペルーにはインカがあった。先 ...
続きを読む »サンパウロ お国自慢料理=絶品! タコのガリシア風=サントスに残るスペイン料理
グルメクラブ 11月14日(金) サントス旧市街ルイ・バルボーザ広場に創業一九一一年という老舗のレストランがある。 「カフェ・パウリスタ」の店名通り、内装はいかにもコロニアル様式が色濃く、壁のタイルに描かれたカフェザールの風景画にだれしもがまず目を奪われる。 ここに立ち寄ったときにはすでに午後七時半を回っており閉店間際だっ ...
続きを読む »パブ『伯剌西爾』=サンタカタリーナ=夏のカシャッサ
グルメクラブ 11月14日(金) 例えば、モルトウイスキーの最高峰と評されるマッカラン。その熟成に当たって用いられる樽はスペインのシェリー酒樽であることはつとに知られる。 他メーカーでは普通バーボン酒の空き樽を用いる。シェリー樽は値が張るためだ。対照的にマッカランは甘口シェリーのオロロソを二年寝かせた樽にこだわる。あの赤みの ...
続きを読む »メルカドン改築しグルメ広場も
グルメクラブ 10月31日(金) サンパウロ市がメルカドンの改築に乗り出している。総予算は千九百九十万レアル、二〇〇四年五月をメドに大幅なリフォームを行なう予定。市場内に二つの博物館を建設、中二階を作りグルメ広場とするーといった案が話題だ。 七十年前の一月二十五日にオープン。ネオ・バロック様式の建築はラーモス・デ・アゼベドに ...
続きを読む »ずらりとブラジル料理=「ア・ミネイラ」サンパウロ市店開店
グルメクラブ 10月31日(金) サンパウロではどちらと出会うのが難しいか。 イタリア料理のおいしいレストランと、ブラジル料理のおいしいレストラン。恐らくは後者の方が容易でないだろう。 そんな空気を察し、鳴り物入りで登場したのが「ア・ミネイラ」といえる。 ブラジルのスイス、リオ州ノヴァ・フリブルゴにその第一号店が誕生したの ...
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