サンパウロ 梅崎嘉明
ブラジルへ移民調査の細川氏わが陋屋(ろうおく)を訪ねてくれし
移住時を語れば胸のつまりくる我に周平氏はビデオを向ける
幅広く取材重ぬる細川氏われにまつわる記事載せくれし
吾が歌碑と共に撮りたるうつしえを手紙にそえて贈りたまいし
わが歌碑とふた分けし石ふるさとの河川工事の由来記と建つ
2016年8月5日 短歌
サンパウロ 梅崎嘉明
ブラジルへ移民調査の細川氏わが陋屋(ろうおく)を訪ねてくれし
移住時を語れば胸のつまりくる我に周平氏はビデオを向ける
幅広く取材重ぬる細川氏われにまつわる記事載せくれし
吾が歌碑と共に撮りたるうつしえを手紙にそえて贈りたまいし
わが歌碑とふた分けし石ふるさとの河川工事の由来記と建つ
2016年8月5日 俳句
2016年8月2日 読者寄稿
リオデジャネイロと言えば、世界中の人々は世界三大美港を頭に描くことであろう。コルコバードの丘、ポン・デ・アスーカルの奇岩、そしてコパカバーナの白い砂の海岸、群青の空と紺碧の海―想像しただけで誰しもが心浮き浮きとなり、行ってみたくなるような憧れの都市である。By Heitor Carvalho Jorge [GFDL (http ...
続きを読む »2016年7月30日 俳句
2016年7月22日 短歌
サンパウロ 梅崎嘉明
自動車の自爆テロのたゆるなく中東の和平いつの日にくる
戦いの熄むなき国の難民は行方も知らずあわれさまよう
国のためその身ささぐはよけれども残りし民の苦衷はつきず
国のため生命捨つれば天国で美せを得るとかイスラム伝説
かつての日日本の兵士も国のため生命ささぐを神とたたえし
2016年7月22日 俳句
アリアンサ 新津稚鴎
土手すべり落ちしは太き穴まどい
棉摘み賃ピンガ呑むなと払いやる
曳いて来し蜘蛛置いて穴掘る地蜂
蟇を呑む蛇の口元蠅たかり
露寒し削がれし耳の又疼く
木菟鳴くや酒気なければ物不言ず
2016年7月19日 読者寄稿
7月3日午前11時にイビウーナの香山栄一さんがご逝去されたと、翌早朝、前園さんがメールで知らせてくださった。4月に香山さんとメールのやり取りをした際は、まだまだお元気だったのに・・・と、その後、ご連絡していなかったことが悔やまれた。 私が香山さんと知り合ったのは、ブラジルに来てまだ4ヶ月ほどで、パーディーニョに引っ越してきた ...
続きを読む »2016年7月15日 俳句
サンパウロ 串間いつえ
みみづくや夜の長きを聞かずとも
【みみづくは梟と同属であるが、耳という毛角を持っているのでそう呼ばれる。
この句は木莵と漢字を使わず「みみづく」と詠んだことによって、耳のあるづくの姿が想像され一句が実に柔らかい感触を読者に与える。また冬はどうしてこんなに夜が長いのかと、人間に話すように詠み上げたところ、見事な省略の利いた秀句であった】
2016年7月13日 短歌
アルトパラナ 白髭ちよ
楽しみが又一つ消えて行く吾が人生の日暮時かな
歌友も師も無き吾の歌の道日日の歩みを短歌に託し
テレビにて見とれる日本の桜花恋いつつ逝きし父母に見せたき
ひと度も訪日かなわず逝きし父在らばNHK視せましものを
いかばかり恋しかりしやふるさとを偲びつつ過ぎし八十路の父は
(右三首『祖国はるかに』より抄)
「評」八十六歳、その作者の親御に寄せる思いの旧作を三首、合同歌集より抄(筆者)。
2016年7月13日 俳句
アリアンサ 新津稚鴎
月のぼる口一文字にひきむすび
のぼりたる月の笑顔となりにけり
のぼる月の大いなるかなゴヤスの野
母やさしかりし雑炊熱かりし
雑炊の香も囲炉裏火も母も亡し
とろろ汁重ね恙もなく米寿
【今日は百寿を迎えられた作者の米寿を迎えられた時の句である。次いで百寿の句を期待する】