ソロカバ 新島 新為せば成る為さねば成らぬとは申せ一首なすにも苦心惨憺五キロほどペダル踏むにも息が切れ一首詠むにも青息吐息自腹切る訳ではないがこの長雨で野菜値上りするを心配敵もさる者引っ掻くものとは誰のことあれまくれぐれ惚けなさるなよクーニャ議長の厚顔無恥には呆れるがあのしぶとさは見習うべきか 「評」 ...
続きを読む »administratorの記事一覧
ニッケイ俳壇(872)=星野瞳 選
アリアンサ 新津 稚鴎髭の美男長靴の美女シュラスコに 鳥雲に浮足立って出稼ぎに 混血の貰ひ子なつきクリスマス アマゾンの蘭元日の卓上に 移住地に風鈴と住み六十年【稚鴎さんは十九才の時、単身でモンテビデオ丸に乗りサントスに上陸し、直ちにアリアンサに入植して今日まで一歩も出ず、自分の天地を作り上げた。そこには地 ...
続きを読む »ニッケイ俳壇(871)=富重久子 選
平成二十七年度 芭蕉祭献詠俳句
<一般の部>【金子兜太選 入選】生き方に確信なきまま木の葉髪 吉田 夏絵【宇多喜代子選 入選】眠さうに満足さうに日向ぼこ 百合由美子【星野椿選 入選】残照の大アマゾンに寒夕焼 青木 駿浪【西村和子選 入選】さわやかな朝や口笛すき通る 佐藤あさ乃<テーマの部>【テーマ「木(樹)」 入選】アマゾンは樹 ...
続きを読む »平成二十七年度 第20回「草枕」国際俳句大会
【有馬朗人選 入選】記念館の移民人形古日傘 坂上美代栄【今井千鶴子選 入選】移民らは梨も林檎も柿も植え 香山 和榮【岩岡中正選 入選】勿体無い勿体無いと生身魂 百合由美子【大久保白村選 入選】地獄見し此の世に生きて原爆忌 武田 知子【大久保白村選 佳作】難波ふく江【岸原清行選 入選】アマゾンは無窮の ...
続きを読む »発気揚々=サンティアゴ在住 吉村維弘央
今年(平成27年)の大相撲も終わった。 贔屓にしている白鵬が36回目の優勝を飾れず残念だったし、日馬富士、鶴竜に敗れた相撲は何となく後味の悪いものだった。 今場所(九州場所)で白鵬が栃煌山を相手した時に使った猫騙しという手は横綱が使う手では無いという批判も一部にはあるが、小生にとっては初めて見る相撲の手で、こんな手もあるという ...
続きを読む »ニッケイ歌壇(503)=上妻博彦 選
サンパウロ 武田知子
家元ゆ新代表の派遣とて茶道の普及多岐にわたれば
伯栄庵せましとばかり参加せる和服はなやぐ絹ずれのして
お茶席に供する菓子も家元に学び帰伯のブラジル娘
宗旦忌偲ぶ茶会の進むうち懐石供す汗たりながら
茶懐石日本さながら今日一と日堪能せしと客笑顔にて
ニッケイ俳壇(870)=星野瞳 選
ニッケイ歌壇(502)=上妻博彦 選
アルトパラナ 白髭ちよ
幾日もの闘病生活空しくて友は一人黄泉への旅に
眠る如安らかな面(おも)の美しく並み居る人等に安堵与える
のうそん誌を繰り返し読み好みしと付き添いし人吾に語れり
のうそん誌を貸して上げたき人は逝き後幾冊も本棚に眠る
葬式を待つがに雨が降り来たり心にしみいる雨だれの音
ニッケイ俳壇(869)=富重久子 選
サンパウロ 鈴木文子
大西日こもる熱気の窓を開け
【夏の西日は日中よりも我慢出来ない位の厳しさである。そんな西日から守るために日本では簾を下ろしたり、日除けを廻らせたり又、客を待って打ち水をしたりする。
この句は大西日を受けて、熱気の篭った部屋の窓を、ようやく日の落ちたのを見計らって開け放っている一句である。「こもる熱気の」とよく省略の効いた的確な俳句であった】