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ニッケイ俳壇 (851)=富重久子選

   サンパウロ         田中美智子 果てしなきゴヤスの大地冬景色【旅吟について、「ブラジリアの建築群を見てゴヤス高原の中の幾つもある滝を巡る旅で、地下には豊かな水源があり、澄んだ水が流れていました。広いブラジルの多様な自然の一部を見る事の出来た旅でした」とあり、お手本の様な立派な旅吟であった】 冬街道広野を渡る風の旅冬 ...

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日伯外交120年の絆・日本祭り=サンパウロ 平間浩二

日本祭り会場入り口にて

 26日は前日の豪雨と打って変わって雲一つない晴天に恵まれた。最終日の今日は、それにふさわしい最高の日本祭り日和となった。 ジャバクァラ・メトロ駅からサンパウロ・エキスポセンター行きの無料送迎バスがピストン輸送している。そのバスに乗ろうとしている行列を見て驚いた。毎年乗っているが、今年ほどの長蛇の列はなかった。待つのは苦痛であっ ...

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遠山の金さん(入墨考)=ピラール・ド・スール 伊勢脇英世

 鎌谷さんも書いて居られるように、きれいな肌に入墨はいただけません。ぶっ殺しても死にそうもない大男が、腕がまっ黒になる程施してあるのも受入れ難い。 入墨のそもそもの始まりは大昔、一般市民と罪人を区別するために為政者が思いついた模様です(50年以上前の『オール讀物』の、誰の作品だったか『無宿人別帳』にありました)。 ずっと後の話に ...

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日本とチリ、海を通じる結びつき(1)=チリ・サンティアゴ在住 吉村維弘央(いくお)

 第65期海上自衛隊幹部候補生過程終了、約170名を乗せた練習艦隊が北、中、南米12ケ国16港を160日掛け航海距離数5万4千kmの旅をするべく、さる5月21日、日本を出港した。 今回の練習艦隊の旅は1957年海上自衛隊練習艦艇部隊として練習隊群が編成されてから第59回目に当たるらしいし、今回は訪問国の数も多く、艦隊も練習艦「か ...

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ニッケイ歌壇 (494)=上妻博彦 選

『カリンニョ』はポルトガル語で『カート』のこと。ブラジルでは、朝市やスーパーへこのようなカートを引いていくのが一般的である。

      サンパウロ      相部 聖花 過去は今過去になりたり未来世は未だ来たらず今を生きるのみ夫の沸かすコーヒーの香の二階まで立ちのぼり来て今日が始まるやわらかき冬日を浴びてくれないのつつじ咲きつぎ庭は明かるむ三か月咲き通したるシンビジウム色おとろえず鉢の縁に立つ今期三度開花を仰ぐイッペーも天候異変に迷いいるらし   「 ...

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ニッケイ俳壇(850)=星野瞳 選

ブラジルでは季節が冬である時期に桜が満開となり、『桜まつり』などが開催される所もある。

   アリアンサ         新津 稚鴎 気まぐれな雨が降っては冴へ返る屈託もなき髙笑い夜なべ子等サンジョンの焚火にちらと見しは彼ダムの水深く映りて凍てし星確実に老化は進み秋も逝く【一九十五年生れの、確実に百才を迎えられた作者・稚鴎さんには、老化など露見られぬ。どうか私達を引っぱって居て下さいお願いします。ついて行きます。私 ...

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思い出=リベイロン・プレット 大河政義

ブラジル丸同船者会

 1960年3月13日サントス着の『ブラジル丸』で移住してきた人達が、去る3月13日金曜日にサンパウロの群馬県人会に集い、午前10時から午後3時まで、55年間の歩みを回顧しながら大いに食べ飲みしながら楽しいひと時を過した。今度の集まりにも、コチア青年移民の人達が6名と多く、奥様同伴で出席して下さった人もあった。  『ぶらじる丸』 ...

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イタペセリカ日本語学校開校80周年=サンローレンソ・ダ・セーラ 丹生登

 1935年開校とのことですが、それより以前に始まった日本語学校が何ケ所も有った様です。しかし、現在までも続いてるのは他に少ないのではないかと思われます。特に第二次大戦中の40年から46年までは外国語の検閲が厳しく、ほとんどの日語校は閉鎖されたそうです。 イタぺセリカ日語学校の場合、官憲責任者が親日的だった事も幸いして、何とか続 ...

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チキンスープ

Canja de galinha

患者にCanja

 Canja スープは、昔、バスコダガマがインドのkenjiというスープを取り入れてポルトガル人が鶏肉を加えたと言う言い伝えと、中国のお粥、congeeがポルトガルに伝えられてブラジルで食べられるようになったという、言い伝えがあります...

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ニッケイ俳壇(849)=富重久子 選

フェジョン(豆)と肉を煮込んだ料理『フェイジョアーダ』は、ブラジルの代表的な料理。

   ボツポランガ        青木 駿浪 余情なほ夕べとなりし庭四温【冬季に三日寒い日が続き、その後暖かい日が四日あるのを三寒四温と言うが、最近のサンパウロでも今年はそのような冬の気候が続いている様に思う。 この句は四温の夕暮れ時、家の庭に立ちしんみりとした想いをこめて、なんとなく安らいでいる作者の姿であろう】 一病の妻を看 ...

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