俳句
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ニッケイ俳壇(901)=富重久子 選
セザリオ・ランジェ 井上人栄
ときめきの心にも似て春を待つ
【「春を待つ」丁度この頃の季節である。高階から外を眺めると、墓場の森など枯れ色が目立ち侘しい景色が目に入る。林立 -
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ニッケイ俳壇(899)=富重久子 選
イツー 関山 玲子
寒の雷一喝されて眠られず【雷は大体夏に鳴り響き、雲の峰に轟き渡り豪雨を伴ってくる事が多い。サンパウロは此処しばらく降雨が無く、雷も聞かず雨の待た
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セザリオ・ランジェ 井上人栄
ときめきの心にも似て春を待つ
【「春を待つ」丁度この頃の季節である。高階から外を眺めると、墓場の森など枯れ色が目立ち侘しい景色が目に入る。林立
イツー 関山 玲子
寒の雷一喝されて眠られず【雷は大体夏に鳴り響き、雲の峰に轟き渡り豪雨を伴ってくる事が多い。サンパウロは此処しばらく降雨が無く、雷も聞かず雨の待た
サンパウロ 串間いつえ
みみづくや夜の長きを聞かずとも
【みみづくは梟と同属であるが、耳という毛角を持っているのでそう呼ばれる。
この句は木莵と漢字を使わず「
アチバイア 吉田繁
ゴヤス路や秋の入日の大あかね
【ブラジルに移民してこの方、あまり旅もしないのでこのような雄大な俳句には、何時も心引かれる私である。
「秋の
コチア 森川玲子
身を縮め朝の着替へや冬の入り
【ブラジルの歳時記では五、六、七月が冬季になっているので、六月はまさに冬季の真っ只中である。
私もこの句の様