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俳句

ニッケイ俳壇(872)=星野瞳 選

   アリアンサ         新津 稚鴎髭の美男長靴の美女シュラスコに 鳥雲に浮足立って出稼ぎに 混血の貰ひ子なつきクリスマス アマゾンの蘭元日の卓上に 移住地に風鈴と住み六十年【稚鴎さんは十九才の時、単身でモンテビデオ丸に乗りサントスに上陸し、直ちにアリアンサに入植して今日まで一歩も出ず、自分の天地を作り上げた。そこには地 ...

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ニッケイ俳壇(871)=富重久子 選

サンパウロ  上村光代

畑よりブタンタンまで蛇はこぶ
夏野より光輝く朝日かな
せかせかと買ひ物をする師走かな

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平成二十七年度 芭蕉祭献詠俳句

<一般の部>【金子兜太選 入選】生き方に確信なきまま木の葉髪    吉田 夏絵【宇多喜代子選 入選】眠さうに満足さうに日向ぼこ     百合由美子【星野椿選 入選】残照の大アマゾンに寒夕焼      青木 駿浪【西村和子選 入選】さわやかな朝や口笛すき通る     佐藤あさ乃<テーマの部>【テーマ「木(樹)」 入選】アマゾンは樹 ...

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平成二十七年度 第20回「草枕」国際俳句大会

【有馬朗人選 入選】記念館の移民人形古日傘      坂上美代栄【今井千鶴子選 入選】移民らは梨も林檎も柿も植え     香山 和榮【岩岡中正選 入選】勿体無い勿体無いと生身魂     百合由美子【大久保白村選 入選】地獄見し此の世に生きて原爆忌   武田 知子【大久保白村選 佳作】難波ふく江【岸原清行選 入選】アマゾンは無窮の ...

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ニッケイ俳壇(870)=星野瞳 選

カンポスドジョルドン  鈴木静林

房なりの青い木苺山の道
サワサワと桑食む蚕午前五時
蚕飼う家だけ残り寂れ村
蚕飼い国賊と云われ小屋焼かれ
登下校子供等仰ぐ青マンガ

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ニッケイ俳壇(869)=富重久子 選

サンパウロ  鈴木文子

大西日こもる熱気の窓を開け
【夏の西日は日中よりも我慢出来ない位の厳しさである。そんな西日から守るために日本では簾を下ろしたり、日除けを廻らせたり又、客を待って打ち水をしたりする。
 この句は大西日を受けて、熱気の篭った部屋の窓を、ようやく日の落ちたのを見計らって開け放っている一句である。「こもる熱気の」とよく省略の効いた的確な俳句であった】

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ニッケイ俳壇(868)=星野瞳 選

リベイロンピーレス  中馬淳一

空揚げや塩味うまきマンジューバ
冷え切った西瓜の肌のしずくかな
切り西瓜両手にかざし客を呼ぶ
初夏の空飛びゆく飛機の点となり

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お~いお茶俳句大賞=文協が窓口、1月末まで

 恒例の「第27回伊藤園お~いお茶新俳句大賞」の申し込みが始まっている。ブラジル日本文化福祉協会が窓口となり、応募用紙も配布している。1月27日必着。 用紙は文協サイト(www.bunkyo.org.br)からも印刷できる。地方担当理事宛にも送付されているため、地方の応募希望者は問い合わせのこと。また以前の申し込み用紙は使用不可 ...

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ニッケイ俳壇(867)=富重久子 選

サンパウロ  土田真智女

不自由な脚にやはらか夏の草
余生とはこんなものかな月涼し
墓拝む水晶の数珠母ゆづり
俳諧は世界文学かずまの忌

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ニッケイ俳壇(865)=星野瞳 選

アリアンサ  新津 稚鴎

白き月浮べ広野は草の春
鳴きそろう夜蝉に今宵の月遅し
白蝶の黄色い卵貝割菜
牧の沼に映りて今朝のイペーの白
菜飯焚き二人の生活始めけり

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