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文芸

リオ・オリンピックの憂慮=サンパウロ 平間浩二

 リオデジャネイロと言えば、世界中の人々は世界三大美港を頭に描くことであろう。コルコバードの丘、ポン・デ・アスーカルの奇岩、そしてコパカバーナの白い砂の海岸、群青の空と紺碧の海―想像しただけで誰しもが心浮き浮きとなり、行ってみたくなるような憧れの都市である。By Heitor Carvalho Jorge [GFDL (http ...

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ニッケイ俳壇(899)=富重久子 選

イツー  関山 玲子

寒の雷一喝されて眠られず
【雷は大体夏に鳴り響き、雲の峰に轟き渡り豪雨を伴ってくる事が多い。サンパウロは此処しばらく降雨が無く、雷も聞かず雨の待たれるこの頃である…

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『世界が称賛する日本人が知らない日本』=伊勢雅臣さんが新刊発売=過去20年から厳選した24編

『世界が称賛する日本人が知らない日本』の表紙

 毎週土曜付けで好評掲載中のメルマガ『国際派日本人養成講座』の著者、伊勢雅臣さん。同講座から選りすぐりの話をまとめた『世界が称賛する日本人が知らない日本』(育鵬社)が5月に日本で刊行された。日本独自の精神性や文化を、古今の例を引きつつ、明快に説いていく語り口には定評がある。編集部でも150部限定で特別販売する。 同講座は1996 ...

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自伝小説=月のかけら=筑紫 橘郎=(44)

 特に専務は、「これからの君に期待されている特大有望地区なのだ。ここを二週間、君と周り、俺の全ての知識は一応説明した。だが、これからは君が奥さんにも教えながら頑張りなさい。そして早く軌道に乗せて、新入営業マンを二、三人抱える様になれば、奥さんなんか働かせなくてブラジルに錦を飾って見せなさい。この仕事は男冥利に尽きる。美味しい(素 ...

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自伝小説=月のかけら=筑紫 橘郎=(43)

 何にも知らないのは千年太郎一人。彼女(森沢須磨子)と千年の経緯(いきさつ)を全部知り尽くして対応されているのには、また驚く千年だった。 「だとすると、なぜなんだ?」と自問した。要は自分の力量だけが目的なのか。「『株式会社・大東建装』は実力、実績本位の企業なのか、昨今国内外で話題の企業改革の一端なのかも知れない」と勝手に思い込む ...

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自伝小説=月のかけら=筑紫 橘郎=(42)

 「いかん、いかん。俺は一体なにしに来たんだ。女房の静江や子供を何とする。いかん、いかん。そんなお前じゃないだろう。どうした、どうした」と太郎は自分の頭を自分で叩きながら自問した。 自業自得で人様に笑われて、家族に悲しい想いをさせる自堕落を何とする。自分のふがいなさに、一人思い切り泣いた。そして太郎は肝に銘じた。 ここで生まれ変 ...

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『セクロピア 一本の木、たくさんの命』刊行

 「皆さん、大好きな木はありませんか。この本を読んで、眠っていた記憶を思い出してみては」と語るのは、国立アマゾン研究所で菌類学を研究する石川ノエミア和江農学博士(43、三世)。『セクロピア 一本の木、たくさんの命』の編者の一人だ。 「キノコが大好き」と語る石川さんが、研究室の窓から発見したキノコから物語が始まる。観察から転じて、 ...

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ピンドラーマ

 コジロー出版社のブラジル情報誌「ピンドラーマ」7月号が発刊された。各国移民レポート・ラトビア編、大地学院訪問記、摩訶不思議なブラジル経済、ブラジル社会レポートほか恒例のサッカー、グルメ、イベント情報を掲載。 日系書店、日本食店などで配布中。 問い合わせは同出版社(11・3277・4121)まで。

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自伝小説=月のかけら=筑紫 橘郎=(41)

 その頃、再三、岐阜市を訪問していた千年君。そのついでに大阪の企業のお膳立てで、ブラジルからの「出稼ぎについて」と題した講演会に招待された。そこで出稼ぎ事情をお話したが、その席に彼の支店長さんが出席していたようで有った。そんなことを書いたメモが、現金五万円と共に例の封筒に入っていた。つまり大東なる建設会社は、数年前からブラジルに ...

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ニッケイ歌壇(517)=上妻博彦 選

サンパウロ  梅崎嘉明

自動車の自爆テロのたゆるなく中東の和平いつの日にくる
戦いの熄むなき国の難民は行方も知らずあわれさまよう
国のためその身ささぐはよけれども残りし民の苦衷はつきず
国のため生命捨つれば天国で美せを得るとかイスラム伝説
かつての日日本の兵士も国のため生命ささぐを神とたたえし

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