セザリオ・ランジェ 井上人栄
極暑とはこんな事かやカアチンガ
カアチンガ中に葡萄の畑あり
2016年3月24日 俳句
2016年3月22日 読者寄稿
2月19日付ぷらっさ欄の、松本正雄さんの投稿文を読みました。沖縄県民の民意を無視した安倍政治への不信を訴えていることに私も同感です。国民主権の政治をしているのだろうか?何かに憑りつかれていて、暴走しているかのように窺えます。 島を離れて海外に住み、年を重ねる毎に郷愁が深まり、故郷の現状を憂うようになっています。毎朝一番にインタ ...
続きを読む »2016年3月19日 「ある日曜日」(Um Dia de Domingo)=エマヌエル賛徒(Emanuel Santo)
「ワタシみたいに、育ちが悪くて、たいした教育も受けてない人間は、あちらじゃいい仕事に就けないんです。ワタシ日系人だから、まだ仕事が見つかりますが、現地人の女だったら、女中くらいの仕事しかないですよ」「う~ん。でも、日本に長くいると、子供が懐かしいでしょ」「そりゃもう。毎晩、子供のことを思って泣いてますよ。年に1、2回は、山ほどお ...
続きを読む »2016年3月17日 短歌
サンパウロ 武地志津
窓枠に小鳥囀るしばしの間硝子にふたつの影を映して
塵(ちり)ほどの小(ち)さき蟻たち煩(うるさ)きと思いおりしに消えれば気になる
絵手紙の面輪やさしき夫婦雛自(おのず)と心引かれて見入る
2016年3月17日 俳句
サンパウロ 林 とみ代
不況の世のサンタクロースの吐息かな
汚職して国は破産に年果てる
大胆な愛のいれずみ夏の肌
マニフェスト盛となりし聖市かな
2016年3月17日 「ある日曜日」(Um Dia de Domingo)=エマヌエル賛徒(Emanuel Santo)
いきなりエバの本名が出てきた瞬間、「やった!」と思った。エバとカロリーナは同一人物らしい。 ケチな外人と思われたら話が聞けないので、仕方なくOKして、出てきたシャンペンのボトルを見て驚いた。「ピンドン」(ドンペリニョンのロゼ)だった。「サウージ(乾杯)!」 まず、三人で乾杯してから、ようやく本題に入れた。【第14話】 エレーナ ...
続きを読む »2016年3月16日 「ある日曜日」(Um Dia de Domingo)=エマヌエル賛徒(Emanuel Santo)
「外人は、セット料金しか払わないのが多いの。たまに女の子を指名するけど、ボトルを入れないし、長い時間いても金離れが悪いから、店にとっていい客じゃないってことかなー。日本人の客だったら、カイシャの・・・何てったっけ、そう、『セッタイヒ』とかいうのを使ってさ、セットに入ってない高級なお酒を何本もとってさ、パーっとお金を使ってくれるわ ...
続きを読む »2016年3月15日 「ある日曜日」(Um Dia de Domingo)=エマヌエル賛徒(Emanuel Santo)
【第13話】 10月半ばの週の水曜日は秋晴れ。昼間は、マンションの経営管理を委託している不動産会社から、「経営状況」について報告を受けた。久々の「仕事」だった。何もしなくても金が入ってくる結構な身分だが、もうあの世に行くまでに使い切れないほど貯まったので、これ以上稼いでどうしよう。 その夜は、約束どおり、ジュリアーナに会いに行く ...
続きを読む »2016年3月15日 読者寄稿
1973年1月、リオデジャネイロに彼女を呼び寄せた。その月に、ささやかではあったが、晴れて結婚式を挙げることが出来た。私が渡伯して2年目であり、本格的なブラジルの生活が始まった。 私は家内に対し、40余年経った今でも忘れられない苦い経験を持っている、というより大変に申し訳なかったと思っている。その罪の償いと思って、この文章を書 ...
続きを読む »2016年3月15日 俳句
ポンペイア 須賀吐句志
労はりの言葉をそへて御慶かな
【新年の祝辞「御慶」は、おめでとうございますという、とても優しい佳い言葉である。
この句はその言葉の次に、きっと自分より年上の親しいお年寄りに「おめでとうございます。ようこそ、お元気でよいお正月を迎えられましたか?」と優しい労わりの声をかけられたのであろう。平坦でありながら優しさの込められた、しみじみ心に染む俳句である】