文芸

  • 国民文化祭・かごしま2015「鶴のまち俳句大会」

    【(公社)俳人協会賞】
    一日の汗の重みの野良着脱ぐ    百合由美子

    【青野迦葉選 特選】
    頷けぬ心のあり処終戦忌      柳原 貞子

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  • 終戦後70年=サンパウロ 中山孝平

     最近世想をにぎわしている戦後70年の日中韓の問題を思う。今の日本が経済的に豊かになったからこそ、この問題は再燃した感がする。 中韓の政治家は過去の日本との戦争のことを選挙運動の糧にしないと生き残れな

  • 「コロリ教」黄泉の道=イビウーナ 瀬尾正弘

     阿部さんは昨年10月、コチア青年の仲間より傘寿を祝福された一人である。彼は山口節男(コチア青年連絡協議会初代会長)と共に長野県出身で、同船者でもあった。二人は親しく、コチア青年第1回大会開催や協議会

  • チエテ移住地の思い出=藤田 朝壽=(7)

     しばらく草書の字を見つめていた私は「何と読むのですか?」と尋ねると、「私にも読めないのよ。主人が生きていてくれたら、このような字は訳なく分かったのに」と言われるのであった。 華絵の亡夫、甚一は能書家

  • チエテ移住地の思い出=藤田 朝壽=(6)

     昭和初期のチエテ移住地で、開拓に明け暮れた移民妻の哀歓を叙情豊かに歌いあげた華絵作品は二十四歳から三十歳までの歌であることを想うと華絵がコロニア短歌界に残した足跡は大きい。 椰子樹編集長の清谷益次は

  • 『ピンドラーマ』 1月号

     コジロー出版社のブラジル情報誌『ピンドラーマ』1月号が発刊された。 「移民の肖像 石井千秋さん」「各国移民レポート」「開業医のひとりごと―世界最強のヤブカ誕生だな―」に、恒例のサッカー、グルメ、イベ

  • チエテ移住地の思い出=藤田 朝壽=(5)

     また彼は蔵書家でもあった。主に古典が多かった。竹取物語・源氏物語・伊勢物語・徒然草・平家物語・頼山陽の日本外史・樗牛の滝口入道・土井晩翠の天地有情・藤村詩集・九条武子の無憂華・等々の良書ぞろいであっ

  • ブラジル紅白歌合戦に参加して=福岡県粕屋郡在住 綱脇徹平

     私がブラジル紅白歌合戦に審査員として参加するきっかけになったのは藤瀬圭子さんとの出会いがあったからです。 私の祖父は日本の国策で溶鉱炉を設計するエンジニアとしてブラジルに勤務しておりました。そんな祖

  • ニッケイ歌壇(504)=上妻博彦 選

          ソロカバ       新島  新 為せば成る為さねば成らぬとは申せ一首なすにも苦心惨憺五キロほどペダル踏むにも息が切れ一首詠むにも青息吐息自腹切る訳ではないがこの長雨で野菜値上りするを心配

  • ニッケイ俳壇(872)=星野瞳 選

       アリアンサ         新津 稚鴎 髭の美男長靴の美女シュラスコに 鳥雲に浮足立って出稼ぎに 混血の貰ひ子なつきクリスマス アマゾンの蘭元日の卓上に 移住地に風鈴と住み六十年 【稚鴎さんは十

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