文芸
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『朝蔭』 9月号
『朝蔭』9月号(第431号)が発行された。 巻頭「句帳」(念腹)からその一句「夕蝉や子を呼ぶ牛の声を聞く」。「雑詠 寿和選」から六句「病む母に父が作りし韮雑炊」(山城みどり)、「孫真似て婆ちゃんと呼
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アーリョ・ショウナン裏話=炉辺談話=荒木桃里=(4)
地元の牧場主たちは、牛を自由に放しておけば、一日中、足首を湿地に踏み込んでいると、足の爪際から病気に犯されるので、この土地は放ってあるのだそうだが、朝夕一時間ずつの放牧なら、何の支障もないはずである
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“未病”とモリンガ (1)=モジ・ダス・クルーゼス 野澤弘司
『未病』とは?まだ余り聞きなれない言葉ですが、未病とは読んで字のごとく、東洋医学ではまだ病気にはなっていないが発症する兆しが伺える体調を未病と称します。即ち病気ではないが健康でもない状態、自覚症状は
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カルドーゾ大統領の功罪=パラナグァ 増田二郎
私はこのブラジルに、呼び寄せ移民として1953年に渡伯いたしました。来た当時は漠然と、祖父たちの仕事と同じように農業で身を立てて行くのだと思っていましたが、こちらの食べ物のあまりにもの油っこさに、腎
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アーリョ・ショウナン裏話=炉辺談話=荒木桃里=(3)
単身青年のこの二人を呼び寄せてくれた石川庄衛は、この湖に面した土地の一部を借地して、種子栽培の農場を経営していた。この砂丘は、カマボコ状のゆるやかな丘になって海岸線と画しているが、反対側のつまり湖に
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アーリョ・ショウナン裏話=炉辺談話=荒木桃里=(2)
今年になってこの地方は、アーリョの旋風が起こっている。それは、新品種として発見されてアーリョ・ショウナンが本年度始めて出荷してみて、サンパウロ中央市場で認められ、色艶といわず、身のしまり工合といわず
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死線を越えて―悲劇のカッペン移民=知花真勲=(10)
そして、ブラジルのウチナーンチュであることを誇りに思っている。それにしても、「カッペン移民」は「無謀な移民であった」、と言い切って許されることなのか、と。 確かに、「無謀」と言われても仕方がない面が
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『蜂鳥』
句集『蜂鳥』326号が刊行された。 「蜂鳥集」より3句、「早春の明るき部屋に招き猫」(青木駿浪)「巣ごもりのケロケーロさけ耕せり」(酒井祥造)「後絶たぬ世の争ひや終戦忌」(上田ゆづり)。「旅吟 リオ
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死線を越えて―悲劇のカッペン移民=知花真勲=(9)
しかし、言葉もうまくできないし、事情もつかめず、商売のやり方もままならず、結局やめて別の食品店に転業した。それもうまくいかず途方にくれているうちに、やはり自分は自分の「ティージェーク」で身を立てるし