主唱者が特に問題としたのは、これから生まれ育ちゆく者や、今、将来を担う若い日本の人たちのことである。「東京裁判」では、日本国は他国を侵略し、そして侵略は罪悪であり、日本人は国際的な罪悪人であると結論づけられ、日本の当時の指導者は有罪となり、7名のA級戦争犯罪人は絞首刑に処された。 もっとも「東京裁判」では、日本の中の特定の指導 ...
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ニッケイ俳壇 (853)=富重久子 選
勝ち負けの戦の炎敗戦忌
【八月十五日はわが国の敗戦の忌日であった。既にブラジルに移民していた人も、日本で敗戦を味わった人々もそれぞれに其の日のことは忘れることが出来ない。
この句にあるように「戦の炎」は勝利を叫んだ国も、敗戦の汚名をかせられた国もお互いに戦の辛酸を蒙ったのであった。敗戦という難しい季語をもって、よく省略の利いた佳句である。】
太平洋戦争の真実に目を向けよ=目良浩一=(3)=未来永劫極めて不利な状況へ=米国人の習性と戦争の後始末
この会の会員は、20世紀の初めに渡米した日本人たちと違って、直接に白人から差別された経験を持ってはいない。むしろ、近年においては、アジア系の人たちの方が高学歴で、高収入であるという人口統計の結果が出ている。しかし、米国人が他国の伸張に寛大なのではない。 80年代にロック・フェラーセンターなどの米国の著名不動産を日本企業が買い占 ...
続きを読む »宿世(すくせ)の縁=松井太郎=(27)
「またむずかしい用語を使って、あんたこそ人を馬鹿にして、日ごろわたしを便利な道具ぐらいにしか考えていないのでしょう。ちゃんと分かっていますからね」「それじゃ、おあいこじゃないか、お前はおれを案山子ぐらいにしか思っていないだろう。文学などいくら勉強しても、一文のたしにならないと、お前は言ったが、これでもいくらかの賞金はもらえるらし ...
続きを読む »宿世(すくせ)の縁=松井太郎=(26)
ある日のこと、区長さんがきて北山さんが倒れたと知らしてくれた。その朝、コーヒーをすまして車の始動をさせていると、急に気分がわるくなったという、見舞いにいってきた千恵の話ではー奥さんも顔がむくんでいて別人のようだったーという。北山家では老人ふたりが病気になっても、生計にどうということはないにしても、不測の失費にちがいない。太一は ...
続きを読む »太平洋戦争の真実に目を向けよ=目良浩一=(2)=ジャパン・ナッシングへの危惧=米国で展開される反日運動
アイゼンハワーが大統領であった1959年にフルブライト・プログラムの奨学生として渡米し、その後の期間の半分以上をアメリカで過ごしてきた著者は、自分の体験したことや観察したことを出来るだけ忠実に日本の人に伝えることが、自分の義務であると考えに至った。 今までは専門分野のことだけを発表してきたが、私は、もっと大きな問題について、つ ...
続きを読む »日本とチリ、海を通じる結びつき(3)=チリ・サンティアゴ在住 吉村維弘央
ペルー滞在は僅かに5日間で、5月20日にカヤオを出航しハワイ国ホノルル港に向かった。カヤオ港からホノルル港迄44日、航程5,526海里を経てホノルル港に投錨。44日間の滞在の後8月5日ホノルル港を出航、9月16日品川湾に帰着した。 カヤオ港よりホノルル港に向かう航程で乗組員の間に脚気患者が続出し、その数は130名を数えたらしい ...
続きを読む »ブラジルに来た当時=スザノ 小林弘江
ブラジルに来た当時、私はポルトガル語を全く話せなかった。ブラジルに行くと決まってからも学ぼうともせず、「行けばなんとかなる」とたかをくくっていた。そして丸3年が過ぎた今も、私は相変わらずポルトガル語が話せずにいる。 この恥ずかしくて情けない現状の言い訳をすると、私の周りには日本語があふれていて、日本語でふつうに会話ができる人達 ...
続きを読む »太平洋戦争の真実に目を向けよ=目良浩一=(1)=著書を本紙が翻訳出版=来月に刊行記念講演会も
米国カリフォルニア州で起こった慰安婦像建設反対運動で、中心的な役割を果たした目良浩一氏の共著『マッカーサーの呪いから目覚めよ日本人』のポ語版『A VERDADE SOBRE A GUERRA DO PACIFICO(太平洋戦争の真実)』が、本紙より翻訳出版される。第二次世界大戦開戦の真相や不平等に行われた『東京裁判』の実態、今 ...
続きを読む »『のうそん』 第271号
『のうそん』7月号が発行された。 随筆「友人」(飯島パウロ)、「亡くなった後のまつり」(村上尚子)、「朝の一時」(斎藤しづ子)、小説「旅路・橋の上より ②」(田中作夫)、「SさんとM子」(加藤武男)ほか。 問い合わせは日伯農村文化振興会(11・2409・1862)まで。
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