文芸

  • いれずみ=サンパウロ 鎌谷昭

     女性が身体にいれずみを入れるようになって何年たったのだろうか。 初めてここブラジルで女性のいれずみに出会ったのは、ざっと数えても20年近く前のことだ。若い女性のマッサージ治療のあと、お灸をしておいた

  • 『ピンドラーマ』=6月号

     コジロー出版社のブラジル情報誌『ピンドラーマ』6月号が発刊された。 「ブラジル面白ニュース」、サッカーコラム「クラッキ列伝」、「摩訶不思議なブラジル経済」に「ポルトガル語ワンポイントレッスン」など。

  • パナマを越えて=本間剛夫=102

     私は疲れていたので、男たちに挨拶して夫人の案内で寝室に入り、着ている服装のままベッドに横になって、小一時間も軽寝したと思ったとき、隣室の男たちの声で眼を覚まされ、起き上がって隣室に入った。  隣室の

  • パナマを越えて=本間剛夫=101

     この運動に対してアメリカは既に十余年も前からパナマを基地としてレーンジャー遊撃隊を養成していた。これは南米の国の大小を問わず、各国の青年十名ずつを選んでパナマに集めて高地、ジャングルにおける戦闘要員

  • ガウショ物語=(32)=娘の黒髪=《7》=「ザルみたいに穴だらけ」

     ある日、農場主があし毛の駿馬をわしにくれた。ちっこいやつだったが、可愛いのなんのって。そいつに馬具を着けようとしていたとき、相変わらずぼろをまとったピクマンが現れた。「あんたにいい贈り物を持ってきた

  • パナマを越えて=本間剛夫=100

     もし予測できたなら、なぜコロンビア、ヴェネズエラの革命派働きかけなかったのだろうかとゲバラの短慮を怒った。しかし、ペルーの同志たちは既にアンデスを越えてコチャバンバまで降りて来たことはゲバラを勇気づ

  • パナマを越えて=本間剛夫=99

     私の踊りが下手なため、終始ターニャの靴を踏んだが、ターニャは嫌なそぶりもせず私をリードした。バンドが止んで私たちは手を取り合ってソファに腰を沈めた。「タケオ、あなたダンスだめね。こんどはわたしの部屋

  • 「ちばりよー・うりずん会のぐすうよー」=ブラジル連邦共和国在那覇名誉領事 西原篤一

     沖縄県は、日本列島の南西方向に位置し、日本最南端が熱帯地域との境界にあたる波照間島。最西端は国境の島として知られ、台湾に最も近い与那国島がある。また、沖縄県内の島は大小合わせて60余あり、沖縄本島、

  • 『マンジョカ』はキャッサバのこと。芋はタピオカの原料。

    ニッケイ俳壇(842)=星野瞳 選

       アリアンサ         新津 稚鴎 大王椰子銀河を浴びて身じろかず俳恩をかしこみ虚子を祀るなり移住地は山鳩鳴いて虚子祀る柵を出て仔を産む豚や竹の春麻州野の牛追ふ馬も皆肥えて    北海道・旭

  • ブラジルに向う際、赤道に近くなると船の中で『赤道祭』が開かれた。他にも運動会など、長い船旅の中で色々な催しが開催されていた。(写真:「在伯同胞活動実況写真集(1)」 昭和13年 竹下写真館より)

    ニッケイ歌壇 (490)=上妻博彦 選

          グワルーリョス     長井エミ子 父と子の世代隔てた葛藤の部屋にひそりと一輪のバラもう先の見えているネと言う君の髭剃らぬ顔いと愛(かな)しけれもう三日君の不機嫌続きたるへのへのもへので踊

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